2016.June.17
ひさしぶりの映画鑑賞。映画はわたしに取って、日常からの逃避行。現実に疲れた時に、スイッチをOFFにする時間。この時間なくして、もはや生きてはいけません。さて、本日の作品は“10 CLOVER FIELD LANE"。予告を観て、得体の知れない緊張感と好奇心がざわめき、初日の今日劇場へ足を運びました。解説を辿れば、2008年に「クローバーフィールド/HAKAISYA]」なる作品が公開され大ヒット。当時その宣伝戦略が話題になり、公開間際で一切の情報が流れずさまざまな憶測が飛びかい大ヒットを記録した作品。わたしは劇場で観てはいませんが、TVでチラッと観た記憶があります。突然、降って湧いたような非日常的出来事に翻弄される人間たちのお話だった気がします。あまり細かくは覚えていませんが、宇宙からモンスターが突然現れ大暴れするという、そんな内容の作品でした。この手の作品は多いので、特にインパクトはありません。ただ覚えているのは、モンスターの登場が尋常でなくビックリさせる演出ばかり。まるで、スリラー映画のようだったと記憶しています。
今回の作品は、続編かと思いきやとくに繋がりはないようです。ただ共通しているのはモンスターの登場。それを覗けばSF映画と言うよりはサスペンススリラーと言った方がいいかも知れません。得体の知れない怪物のイメージだけは最初からあるものの、それにおびえる人たちの感覚の方が研ぎすまされ見る側の恐怖心を煽ります。少ない登場人物が密閉されたシェルターの中で、ひたすら疑心暗鬼と闘い現実に近づいていく。一歩、また一歩と・・・。ちょっと前に観た“ルーム”のスチエーションに近いが、それとは異なる見えないもの(モンスター)の存在が恐怖感を造り出す。奇想天外な発想だが、それが映画の醍醐味。きっと評価は2分することでしょう。わたしは結構楽しませてもらいました。主人公のミシェルを演じたメアリー・エリザベス・ウィンステッド(ダイハードでの娘役)が随分と大人の女性になっていてビックリ。危ないおじさんハワード役(サイコパス)のジョン・グッドマンは、優しい顔して本当に怖かったです。この作品のある意味主役。完全にいっちゃってます。最後に出てくるモンスターよりも断然怖いです。怪物の侵略で頭がおかしくなったというより、もともとおかしかったそんな人物で見事な演技っぷりでした。それにしてもドキッとさせるシーンの多いこと・・・。この物語まだつづくのでしょうか???
何の前触れもなしにこんなことが突然起こったら、あなたならどうしますか?