2016.May.27
グリム童話の名作「白雪姫」と言えば、まず浮かぶのはディズニーアニメ。幼い頃、だれもが一度は観た記憶があるはず・・・。そんな名作が今では実写化され、大人たちまでが魅了されるファンタジー作品に生まれ変わり楽しませてくれる。50年近く前にディズニーの「白雪姫」を観た頃は、まさか実写化されるなどとは夢にも思わなかった自分。それがどうだろう、いまは当たり前のように創られ、わたしたちの想像を遥かに超えた美しい映像となって次々に公開されています。“アリス”“マレフィセント”“シンデレラ”などなど、観る度、こどもの頃のように胸を踊らされることしきり。CGの進歩でファンタジーの表現は一気に加速し、とどまることをしらない。ただただ凄いのひとこと。お話も昔のままにはせず、オリジナリティ溢れる脚本と演出で全く違うストーリーを創りあげ新しい世界がうまれる。さすがハリウッドである。日本じゃこうはいくまい。というか絶対やっては行けないと、取りあえず言っておきたい。
今回の作品“スノーホワイト(氷の王国)"も、オリジナリティ溢ふれる作品で大満足。VFXの映像効果が半端無く使われ、実に美しい。“アナと雪の女王”の時に感動した氷の世界の表現が、今回ふたたび実写としてこころに飛び込んできました。凄いです。話は魔女と闘う戦士の物語だが、出ている女優さんたちが凄過ぎて戦士が少々霞んでしまう。魔女を演じた2人、シャーリーズ・セロン(姉ラヴェンナ役)とエミリー・ブラント(妹フレイヤ役)は余りに美し過ぎて言葉を失ってしまうほど。「可愛さあまって憎さ百倍」という言葉がありますが、まさに逆バージョン。わたしなら、何をされても許しましょう。そしてそこにジェシカ・ジャステイン(女戦士サラ役)が加わればもう言うことなし。贅沢な映画です。主役のクリス・ヘムズワース(ハンツマン・エリック役)が羨ましい限りです。クリスはこの手の映画には欠かせない俳優さんになったようですね。カッコイイです。
絶対に言っておきたいのは衣装デザイン。それぞれの役に合わせた見事な演出効果に相まって、美しさに思わず目を凝らして見入ってしまいます。ティアラや指輪、マスクなど装飾品の数々にもため息です。これだけでも美術館に行った気分が味わえること間違いなし。前作“スノーホワイト”を観ていないので、早々に観ようと思います。監督は今作が初監督とのことですが、前作や“マレフィセント”で視覚監督を努めたとききました。さすがに拘りを感じる映像表現で、次回作が楽しみです。みなさん名前を覚えましょう、セドリック・ニコラス=トロイヤン監督です。ちょっと長いけど、なんか車の名前みたいですね・・・。