2016.Apr.25
ここのところ硬派な作品ばかりを観て来た。作品の評価の高いものは、やはり感動をくれこころにのこるものが多い。ただ、たまには息抜きというか娯楽に徹した映画本来のエンターテイメントに浸りたくなる。そこで選んだのが“フィフスウェイブ”。SF作品である。宇宙人(地球外生命体)とのコンタクトを映像化した作品は、昔から多くわたしたちを想像の世界と誘ってくれる。ファンタジーものとも一線が引かれ、それはもしかしたら現実かも?とドキドキさせてくれる。SFファンには溜まらない刺激である。好きな作品をあげると、“遊星からの物体X"“ボディスナッチャー"“光る眼”など人間に寄生する物語がとくに好みである。隣人が突然別人になってしまうという、疑心暗鬼に追いつめられるドキドキハラハラ感はたまらない。もちろん名作“未知との遭遇”や“ET"いった作品も好きですが、サスペンス要素の多いものに強く引かれるわたし。近々“インディペンデンス・デイ”の二作目が公開予定されているようだが、こちらはどっちかと言えばアクションメインなので、ジワジワと迫る怖さとはほど遠い。まさにアメリカ映画で嫌いじゃありませんが・・・。
さて、今回の作品“フィフスウェイブ”。とても期待しておりました。内容もさることながら、主演をいまアメリカのティーンエイジに最も人気があるクロエ・グレース・モレッツが演じているという訳で・・・。彼女はまだ19歳。“キック・アス”で演じたヒット・ガール役で一躍知名度を上げたのは言うまでもない。正直な感想をいいますが、物足りないと言うか大好きなドキドキ感があまり感じられず、かと言って派手な演出のバトルシーンもなく食傷気味です。ラストはお決まりの次回に続くみたいな・・・?アザースと呼ばれる地球外生命体も最後まで姿を見せません。せっかく気分転換に楽しもうと思ったのですが、残念ながらに欲求不満になってしまいました。それでも、クロエ・グレース・モレッツが相変わらず可愛かったので取りあえず許します。続編はどうか切れのある演出をお願い致します。
P.S. この間観たばかりの“スポットライト”で信念のある新任の編集長を演じて脇をかためていた、リーヴ・シュレーバーが打って変わり陸軍大佐を演じています。この方“XMEN・ウルバリン”でもお兄さん役で出ていて、結構よく見かけます。ガタイが大きくて何か頼れる感じです。