2016.Mar.25
待ちに待ったアメコミの2大ヒーロー激突作品の公開。それもだれもが知るスーパースター、スーパーマンとバットマンの対決となれば見たくないものなどいないはず・・・。ついにそれが現実になりました。マーベルが率いるアベンジャーズとは別の、アメコミの草分けDCコミックのヒーローシリーズが満を持しての対決に踏み切りました。監督は“300”でその創造力を世に知らしめた鬼才ザック・スナイダー。そして制作総指揮に巨匠クリストファー・ノーランを迎え、創られたとなれば期待せずにはいられない。デジタルをフルに使ったバトル・シーンは、度肝を抜く迫力です。まさにデジタル無くては表現出来ないアメコミファンタジーを映像化し、観客をアッと言わせます。
さて、あなたはスーパーマン派ですか?それともバットマン派ですか?両極のヒーローだがどちらも個性豊かなキャラな上、方や異星人そしてもうひとりは人間。普通に考えればスーパーマンが勝つに決まっております。それでもこればかりは、やってみないと解らないのが映画の世界。上手に好奇心をくすぐられ、気がつくとどっぷりはまって観ているわたしたち。今回の見所は何と言ってもバトルシーンですが、思わず笑っちゃうほどメチャメチャに壊してくれます。こんなに壊しちゃって大丈夫なの。これが現実なら戦争より大変です。どれだけ命が失われているのでしょうか?映画で良かったといったところです。映画のテーマにもなっていますが、正義だから良かったものの、もし逆なら人間には立ち打ち出来ません。人間は都合よくヒーローを創り上げ利用していると、今回の作品で訴えているような気さえします。一番ズルイのは人間で、悩み傷ついて行動しているのがヒーロー達。どんなに無敵の力があっても、必要とされていなければ無。見終わった後、ちょとセンチメンタルな気持になってしまいました。
主役のひとりヘンリー・カヴィルは“マン・オブ・スティール”に引き続いてのスーパーマンを演じ、バットマン役を監督としても高く評価されているベン・アフレックが新たに加わった。脇を固める俳優人も、アカデミー賞にノミネートされる常連の布陣で、ある意味贅沢な映画である。アクションだけでなく、そこだけとっても観る価値はあるかも?
友人がポツンとひとこと、「むかしのスーパーマン(TV)って、もっとECO(地球に優しい)だったよネ。」と・・・。ウ~ンッ確かに。いろいろとある意味考えさせられる、映画かも知れません。
P.S. 個人的にはバットマンが好きですが、それぞれにかかえているものがありどのヒーローもつらいですね・・・。だからいっそう好きになってしまうのかも知れません。(今回のビジュアルは、デザインが良かったパンフ裏表紙にしました)