2016.Feb.08
火星を舞台にしたSFサバイバル巨編“オデッセイ”を鑑賞。大だい好きなリドリー・スコット監督作品ですので、観ない訳にいきません。ちなみに“ブレード・ランナー”は一押しのNo.1。近年宇宙をテーマにした素晴らしい作品が、次々に公開されファンを多いに楽しませてくれています。SFと言っても“スターウォーズ”のようなファンタジーアドベンチャーとはまた違う、リアリティを追求した作品が今回のこれ。映画ファンはもちろん、宇宙科学者を夢見る子どもたちには溜まらないテーマの作品に違いない。2014年に観たノーラン監督の“インターステラー、”2013年に観たキュアロン監督の“ゼロ・グラビテイ”が同じジャンルと思いますが、2作品ともアカデミー賞を獲得している。視覚効果はもとより作品としてのクオリティもとても高い作品です。そして今回の“オデッセイ”。もうすでにゴールデングラブ賞を獲得し、アカデミー賞に7部門にノミネートされている。この映画はSFではあるのですが、まさに近未来の宇宙開発を描いたリアリティ溢れる作品になっていて正直ノンフィクションのような感動を与えてくれます。もちろん制作には宇宙開発に関する、ありとあらいるデータを集めリアリティの追求をしていることが伺えます。原作は無名の作家でネット配信にて人気に火がつきベストセラーに・・・。ハリウッドのプロデューサーはもとより、NASAの科学者までも虜にした作品だそうです。そんな訳でNASAからのかなりの協力を得て、完成したようです。リアルな訳です。「火星に取り残された宇宙飛行士1名。水なし、酸素ほとんどなし、通信手段なし、食料31日分・・・。地球からの距離2億2530万km。」こんなフレーズを聞いただけでもうワクワク、ドキドキです。反面あまりに壮大すぎてピンとこないのもじじつですが?宇宙への壮大な夢とロマンが凝縮されたエンタテーメントな作品ですが、わたしはその中で描かれている人間ドラマに何度も涙してしまいました。
感想ですが、まず勉強はしておいて損はないと実感します。「なんだソレって思いますか?」これから説明します。作品の中で、私みたいな凡人には理解出来ない、難しい言葉や色々な分野の最先端テクノロジーが出てきます。ただただスゴイのひとことですが、それだけではなく最先端の科学には辿り着くまでの多くの研究と知恵が存在することがよく解りました。主人公のワトニーは、植物学者で最先端の知識はもとより生きるためのアナログ的方法論などを沢山持ち合わせたとてもタフな人間。そんな男が生きるためにすべての知識を駆使し、絶望の縁から立ち上がる話。こんなにポジティブな人っているのでしょうか?ワトニーはスゴイです。と言うより人間ってスゴイです。と言うことで「生きるためには多くの知識が必要だ !」と思い知らされました。まあ火星に行けるひとは選ばれた超エリートで、私たちがこのような状況に成ることはないでしょうが・・・。
主演のマット・デイモン素晴らしかったです。アカデミー賞の発表が楽しみです。
ところで火星の土って有機栽培出来るのでしょうか?素朴な疑問です。だれか教えてください。