2016.Feb.03
1月は結局一本(“ブリッジ・オブ・スパイ”)しか観なかったが、その分3回も“STAR WARS"を観たわたし。あっと言う間に1月が去りもう2月。やれやれ・・・。また1年が駆け抜けて行くのか???さて、今回の作品は今やハリウッドの顔とも言えるジョニー・デップ主演最新作“ブラック・スキャンダル”。彼には珍しい悪役です。それも半端ない極悪人である。ティム・バートン監督と組んで創られた、数々の作品の大フアンであるわたし。その印象やジャック・スパロウのイメージからすると、いままでに感じたことのない彼の演技に出会いました。もともと目力の強い俳優さんなので、きっといつかこんな役を演じる日が来るとは思っていました。それにしてもはじめはまだ良かったのですが、中盤からラストに繋がる頃には常軌を逸したその目が本当に怖かったです。実話に基づき創られたR-15指定の犯罪映画。内容はご自分で観て確かめましょう。ギャング、FBI、政治家が絡んだアメリカ史上最悪のスキャンダルとして名を轟かせたこの話。アメリカって国は、ほんとに恐ろしいところと思わせます。もちろん良いところもいっぱいあるのでしょうが・・・。闇の世界には近づかないことが必修です。ジョニーのほかにも、ベネディクト・カンバーバッチやジョエル・エドガートン、ケビン・ベーコンなど飛び切りの個性派が多数出演していますが完全にジョニーの一人勝ち。凶悪ぶりには身の毛もよだちます。北野監督のシリーズ“アウトレイジ”の宣伝文句に「全員悪人」と言う触れ込みの作品があります。確かにその通りで、見終わると何かとての不快感に襲われました。もちろんそれが北野監督の狙いなのですが・・・。話を戻すと“ブラック・スキャンダル”の登場人物たちも、私利私欲の悪党たちばかりですがまだ人間性を多少持ち合わせた奴ら。その中にたったひとりだけ、本当に根っからの悪を演じきったジョニー・デップの凄さをまざまざと感じさせる映画でした。やっぱり徒者ではないひとです。