2015.Oct.16
キアヌ・リーブス最新作“JOHN WICK”を鑑賞。最近では一番観たかった作品です。これぞアクション映画の王道と思わせる、徹底してアクションシーンに拘った映画は久しぶり。それもそのはずで、この作品の監督はチャド・スタエルスキはスタントマンとして活躍したバリバリの人で、今回この作品で監督デビューをはたした。となればそうとうな意気込みとプライドで拘り抜いた作品に違いありません。インタビューで「これまでに見たことのないアクション映画を目指した」と述べています。
作品の感想を言う前に、ちょっとよもやま話を・・・。そもそもアクション映画というジャンルはと、ひとくくりにしがちですが調べてみればかなりその範囲は広い。なぜこんなこと調べたかって言えば、自身いままであまりその辺に拘らず無作為に見ていたのでちょっとこの機会にと思いつきました。単なる興味本位で深い意味はありません。みなさんはアクション映画と言われたら、どんな作品を一番にあげますか?わたしは格闘技をやっていることもあり、ブルース・リーやジェット・リーといった格闘技メインの作品が頭に浮かびます。述べた2人は大好きな俳優さんで、作品の内容もさることながらいろいろと勉強させていただいてます。
さて、アクション映画とは・・・ですが、分類としては観客の視点により異なり、西部劇、格闘技(空手・拳法・カンフーなど)、冒険映画、時代劇、スパイ映画、ギャング映画、ヤクザ映画などを含めたくくりとする見方があると書かれています。(フム?フム!)ドラマとして構造が単純明快で、時代や場所など導入部から解決部まで、段落で主人公とその内面に葛藤を引き起こす多くの環境(敵)の対比が弁証法的に説明され、最後のクライマックスへと向い目標が達成されるもの。ナルホド・・・。そんなことは解っております。随分難しく説明されてます。
ようはだれにでも解る、勧善懲悪の世界を描き、解りやすいキャラ(ヒーロー)が活躍する娯楽の王道ということ。なんかちょっと馬鹿にされている感じもしますが、解りやすくて楽しくて、スカッとするのは最高です。みなさんもそうですよね・・・。
キアヌの映画はかなり観ていますが、“スピード”でその名を世界に知らしめ“マトリックス”シリーズで名を不動にしトップスターとなった彼。今回の作品のプロモーションでインタビュウーを受けているのを見ましたが、大の日本びいきで片言の日本語もなかなか。とてもフレンドリーな感じがとてもよくますますファになりました。きっと今回の映画は彼の新しいキャラとして、代表のひとつになるのでは・・・。すでに次回作も決まっているとのこと。昨今、CGやVFXといった映像技術をメインで創るアクション映画が多い中、身体をはったリアルな表現はとても新鮮でした。90%アクションシーンの連続と言っていいこの作品、小気味よいテンポであっという間に時間が過ぎ面白かったです。
P.S.
アクション映画(バイオレンス)と言えば、ペキンパーにはじまりタランティーノ、リュック・ベッソンと大好きな監督がいっぱいいます。スローモーション撮影を表現に多用したサム・ペキンパー監督の“ワイルド・バンチ”、“ゲッタウェイ”“ガルシアの首”など大好きです。北野監督も影響を受けていると・・・。みなさん一度ご覧あれ。