趣味のひとつに漫画購読がある。最近のまんがではまっているのが「深夜食堂」。出汁のきいた良質の作品とはこの本のこと。もとは深夜番組のTVで観たのがはじめ。深夜枠の番組としては異例のシリーズもの。もう3部も放映され人気がある。その原作の漫画がこれまた実に味わい深い。短い短編の中に、それこそマスターの作る料理のように温かくこころを癒す。店に訪れる客の人生が凝縮した味わいを醸し出し、じわ~っとこころに沁みて来ます。新刊の出る度一遍は必ず涙を誘われ、ひとりその人生物語に浸ってしまう。最新15巻のひとつ、「第204夜◎クリームシチューと焼き魚」のラストは、気づいたら涙が出ていました。もともと泣き虫ですが、日々涙腺が緩んできている今日この頃のわたしです。線画のタッチもシンプルで優しいこの作品、これからもず~っと続いてくれることを切に願っております。