2015.Aug.10
いまやトム・クルーズの代名詞となった、“ミッション・インポッシブル“最新作ROGUE NATIONを鑑賞。今回で5作目になるM:Iシリーズだが、毎回鑑賞側をおおいに楽しませてくれる。その昔、TVドラマ「スパイ大作線」という名でやっていた作品は当時からその緻密な作戦と裏をかいたストーリー展開が小気味よく、わたしたちを画面に釘付けにしました。“おはよう!フェルプスくん。さて、今回のきみの使命だが・・・」ではじまる導入部と一度聞いたら忘れられないテーマ曲。作戦によりときどきメンバーが変わるところなども楽しみのひとつで、プロフェッショナルの凄さを本気で感じていました。映画は1996年に第1作が公開され、劇場であのテーマ曲が流れた時は本当に感激しました。ほぼ20年も前になるが、当時トム・クルーズの印象からスパイの持つクールで緻密な頭脳、そして並外れた身体能力のイメージが湧かなかったわたし。外人さんにしては小柄だし、どちらかと言うと繊細で、線の細い優男というのがイメージである。ところがふたを開ければ見事にその殻は打ち破られ、新たなトムの魅力を存分に観せてくれました。
まえにシリーズものの難しさにちょっと触れたことがあります。どうしてもシリーズになると、監督やスタッフなどが入れ替わりこれはチョッと・・・と思うような作品も生まれがち。そんな中でM:Iシリーズは、いままで期待を裏切られたことがありません。アクションに対する拘りが半端なく、いつもピーンと張りつめるような緊張感を味合わせてくれます。解説で知ったのですが、制作スタッフが変わろうと「M:Iシリーズ」の拘りはリアルなアクションシーンの追求にあるようです。のっけから出てくるA400機にトム・クルーズが飛び乗るシーン。『エッ!!映画のここ一番見所じゃないの?』と思わせるシーンから出し惜しみしないスタントの連続。いまの技術をもってすれば、いくらでもCGで創れるのにそれをしない。でもそれは観れば一目瞭然。まるで緊張感が違うのです。やはり命がけの撮影だからこそ、ファンは映画にファンは引きずり込まれるのだという証の作品である。前編を通し王道のアクション映画に大満足のわたし。トムもなんか貫禄(渋さ)さえ出て来て、超カッコイイ。スパイ映画の代表作になりつつある「M:Iシリーズ」が長く続くことを願ってやまない。
余談だがスパイ映画と言えば忘れてならないのが「007」。こちらも長く続いているが不滅の名作シリーズ。近々公開予定の“スペクター”が待ち遠しいかぎり。6台目のジェームズ・ボンド役の、ダニエル・クレイグは歴代ボンドの中でもピカ1のはまり役。こちらも目が離せません。
今回のM:Iシリーズはトム以外でもお馴染みの俳優さんたちが、個性豊かにチームワークを組みちょっぴりジンワリくる男たちの友情が描かれその辺も花○。メンバーのジェレミー・レナー(ブラント役)、サイモン・ベック(ベンジー役)、ヴィング・レイムス(ルサー役)、みんな超カッコいい男たちでした。互いを信じるこんな仲間たち、羨ましい限りです。
P.S. この映画にヒロインとして登場した、謎の女スパイ・イルサ。その役を手に入れたレベッカ・ファーガソンが魅力的で、いっぱつで好きになりました。派手さはないが、どことなく清楚で上品。メイクもナチュラルで凛としています。アクションシーンも素晴らしく、見た目とは違うところが逆にカッコ良さを倍増しています。スウェーデンとイギリスの血を引いているそうで、語学も堪能な才色兼備といったところ。これからきっと出てくる女優さんに、違いありません。