2014. Dec. 25
クリスマスということで、小5の息子と“ベイマックス”を観に・・・。この時期にふさわしい、こころ暖まる癒し系アニメと思いきや???。ディズニーが手がけた54作目になる、3Dコンピュータアニメがこの作品である。聞けばマーベルコミックの登場人物を主人公にした、はじめてのディズニーアニメ映画とのこと。余談だが、マーベルは2009年にディズニーに買収されているのは周知の事実。ただそのキャラクターを題材にアニメを創ったのははじめてである。このあたりの情報がなく、予告編を観たわたしはまた勝手に妄想し、鑑賞に望んでしまいました。
「癒し系ロボットと兄を亡くした少年の絆を描いた話」と聞けば、誰だって泣ける映画だと思うはず・・・。思いっきり泣いてスッキリと一年を終わろうと足を運んだわたし。期待は見事裏切られました。泣けたシーンはひとつふたつってところ。でも、泣くのはわたしだけかも・・・。キャラクターデザインも何かホンワカしていて優しいシンプルなものなので、まさかの展開にちょっとビックリ!!でも終わってみれば、マーベルの薫りがプンプン。実写でないところ以外は完全にマーベル作品でした。技術はもちろん最高級の出来。色彩や表現の緻密さなどディズニーの力を存分に見せてくれます。ストーリーは単純明快だし、これといって問題もありません。ただ、個人的には何か物足りなさが残りました。いままで多くのSF作品(マーベルのも含み)を観ましたが、何だかいろいろな作品の寄せ集め的な感じが否めない。主人公ヒロの発明したマイクロボットの動きも凄いのだが、どっかで観た感じだし、テレポーテーションの実験シーンもやはり・・・。舞台になっている架空の街サンフランソウキョウはもちろん、サンフランスシスコと東京の融合。相当にリサーチを重ねて背景描写に拘ったと聞いております。秋葉原周辺と思わしき情景がチラホラ描かれており、和洋折衷でとても美しい街になっています。なんだか日本が愛されている気がし嬉しいです。ベイマックスのキャラデサインは日本の鈴を顔のイメージにしたそうです。納得!全体の雰囲気は日本の炊飯器がモチーフだそうですが、ちょっと???解りません。柔らかいロボットというところは、わたしは大好き。なんか癒し系というイメージにピッタリです。ということで、感想とはほど遠い話になってしまいました。結局一番良かったのは、キャラデザインの“ベイマックス”。これに尽きる映画でした。息子はとても喜んでおりました。
Shoji UEKUSA