2014. Aug. 11
トランス・フォーマーのシリーズ最新作“ロストエイジ”を鑑賞。シリーズ第1作は製作総指揮をかのスピルバーグがし、監督としてマイケル・ベイを起用してスタートしたこの作品。映像技術のVFXを駆使し、最先端CGで観る者をあっと驚かせてきた。シリーズを追うごとにその驚愕の映像技術は進歩し、そのスケールはさらに拡大し3D・I-MAXで観客度肝を抜く“ロストエイジ”。細かいディテールにも拘り、まるで本物ではと思わせる映像体験をすることができる。新しいキャラクターも登場し、メカ好きにはたまらない。変身シーンは言うまでもなく、キャラの表情の豊かさに驚かされる。バンブルビーの目の動きなどは、まるで少年のようにあどけなくもはや人間である。リーダーのオプティマスプライムは相変わらずカッコいいし、他のキャラも個性的。日本のサムライをイメージ化した“ドリフト”の声を、声優として渡辺謙がやっているのも話題である。SF作品は数あるが、瞬時に姿を変える金属生命体という新しい宇宙人の姿を登場させ、それをスーパー(スポーツ)カーやコンボイに合体させたトランス・フォーマーシリーズ。車&ロボットの変身ものとなれば、少年のこころは嫌がおうでも動きます。それも着ぐるみではない最新のCG技術を使い、まるで実写と見間違えるものならなおさら。映像に至ってはもう言うことは何も内ない。ただただ驚きの連続。今回はオートポットのシーンだけでなく、人間がらみのアクションシーンにも目が離せない。冒頭のシーンで納屋から登場するオプティマスプライムのカッコいいこと。そして主人公ケイド(マーク・ウォールバーグ)たちが謎の集団から逃げるシーンで、車がジャンプし人間の顳かみをかすめてゆく所などリアリティと臨場感満載。なんか興奮して映像のことばかり語ってしまいました。さて内容ですが、シリーズものとは違う新たな人物構成で作られた今作品。訳の解らない集団が相まみれ、だれが敵なのか味方なのか全然解りません。かなりのドタバタです。けっこう笑えるところも・・・。みなさん頑張ってましたが、やっぱり主人公はオートポットたちでした。その存在感は俳優たちを脇にしてしまうほど、デザインやカラーリングが洗練され、その上表情までが人間ぽくなればもう人の出る幕はない。ビルの間にかかるケーブルを渡るシーンなど、嘘と解っていてもドキドキはしましたがきっと助かるだろうと安心してみてしまいました。という訳であっと言う間の2時間45分でした。
Shoji UEKUSA