
2014. July. 14
とうとう観ちゃいました。ディズニーの創立90周年を記念する作品“マレフィセント”。元のお話はその昔、わたしが小学3?4?年の時に観に行ったアニメ「眠れる森の美女」。それはそれは思い出深い作品である。はじめてディズニーに触れた記念すべき作品でもある。日本のアニメにはない上品な薫りと、表現の美しさにこころを奪われたわたし。それ以来のディズニーファン。TVで毎週金曜日に4チャンで放送されていた「ディズニーランド」という番組は、欠かさず見た記憶がある。4つの国に分れていて“未来の国”“おとぎの国”“冒険の国”“開拓の国”とその日によってドラマ仕立ての実写だったり、アニメがあったりと子どものこころを放しませんでした。1960年代の話です。当時なんかの事情で確かプロレス中継と交互に放送していた記憶があります。プロレスのファンでもあったので、わたしはいつもこの日が来るのを待ち遠しく待っていました。懐かしい思い出です。どうも近頃メッキリ祖父臭くなって、すぐ思い出話に言ってしまう悪い癖が出てしまいます。
話を“マレフィセント”に戻しましょう。相変わらず主演のアンジェリーナ・ジョリーさまが美しい。例え魔女でも許しちゃいます。何をやっても絵になるとはこのこと。まさにハリウッドを代表する大女優。奇麗なだけじゃなく演技力も抜群。その時どきの役を見事に演じ、観客を魅了するアンジー。大好きです。声を大にしてもう一度“大好きです!!”失礼しました、つい己を出してしまいました。言い訳ではないのですが、彼女の女優としてのポリシーやアイデンティティなど、その強い意思にもすごく引かれます。ベトナムやカンボジアの子どもを養子にしたりして、我が子同様の愛を注いでいる彼女を本当に美しい(こころ)と思います。いろいろな慈善活動をし、国連難民高等弁務官事務所の親善大使も努めている。凄いひとだと思います。また、ちょっと話が脇にそれましたが、そんな彼女が主演兼制作総指揮を努めた“マレフィセント”。見終わった後、彼女の思い入れというか願いみたいなものが伝わってきました。あんなに憎たらしかった魔女が、こんなに愛しくなるなんて誰が創造出来るでしょう。彼女だから出来た映画といっても過言ではありません。ディズニーのファンタジーな魅力も満載だし、人間の欲がもたらす不幸やそれを癒す愛の深さなど見所がいっぱいです。この斬新な切り口にはやられました。さて、話題の多い彼女はアカデミー賞はもとより、正反対の最悪評価を称賛するゴールデンラズベリー賞にも度々選出されています。それだけ彼女に注目が集まっているという証拠。先日TVで“ソルト”をやっていました。ラストが違いちょっとびっくり!映画を観ていたわたしは“何なんだ!”と思いましたが、業界の見えない縮図が見え隠れしました。TVのラストの方が、かっこ良かったです。アンジーは女優を引退するという噂が、けっこう前から流れています。どんな選択をしても、彼女は彼女ですからず〜っと応援します。
P.S. オーロラ姫を演じたエル・ファニングはスピルバーグ制作の“スーパー8”以来の対面。随分と美しい大人になりました。アンジーとはぜんぜん違う意味で奇麗です。“アイ・アム・サム”の時の彼女はいまでも鮮明に頭に残っています。“ジンジャーの朝”が高く評価されていますが、見逃してしまい悔やんでいます。どこかの名画座にかかると嬉しいです。
Shoji UEKUSA