
2014. Mar. 20
本年度カデミー賞の長編アニメ映画賞と歌曲賞の2部門を受賞したディズニーの話題作「アナと雪の女王」を鑑賞。小学生だった頃、はじめてディズニーの映画「101匹ワンちゃん大行進」を見て大興奮。それ以来、「シンデレラ」「ダンボ」「眠れる森の美女」などなどディズニーの虜に・・・。
近年アニメの表現はCG技術を駆使したものが多い。その技術の進歩には目をみはるものがある。だが、少年時代に出会ったディズニーとは明らかに違う。わたしは昔の作品がいまも大好きなので、CGばかりの現在の手法に正直抵抗がある。単なる個人的好みなのですが・・・。そんな思いを抱え観た「アナと雪の女王」。アニメとミュージカルを合体させたような作品だが、何と言っても映像の美しさに悔しいがこころを奪われます。内容は特に新鮮な所もなく普通ですが・・・。CG技術もここまできたかと、製作陣の力に拍手。特に主人公のエルサが山に逃げ、そこで氷の城を創るシーンは圧巻。歌(音楽)との連動した演出は見事で、印象に残る名シーンと言えるでしょう。きっと女性たちはこういう作品が大好きに違いありません。ディズニーは視覚効果と音楽を見事に操り、アニメ版ミュージカルというジャンルを創り上げました。今年アカデミー賞に選ばれたのは、表現技術の勝利と言っても過言ではありません。エルサが唱っている歌(Let It Co)は、トニー賞などに輝く実力派女優イディナ・メンゼルという人。その歌唱力をぜひ劇場で確かめていただきたい。そしてわたし個人は、本人が出演した生作品をぜひ観てみたいと強く思います。
今年度のアカデミー賞には「風立ちぬ」もノミネートされ、ジブリファンはみな期待し結果を待ちました。結果ディズニーに軍配が上がった訳ですが、この映画を観て色んな意味で納得の気持ちになりました。個人的な意見ですが、ディズニーはアニメの原点(大衆向け)を忘れず追いかけ、宮崎監督はアニメでロマンを追いかけ、その違いが今度の結果につながったのではないでしょうか?どちらも夢を描いてはいるのですが・・・。内容は断然宮崎監督が勝っていると思います。余談ですが高畑監督の「かぐや姫」の方が、きっといい勝負になったかも知れませんね。いずれにしても、ディズニー、そしてジブリの大ファンのわたしは、これからも作品を見続けます。どうかよろしくお願いします。Uekusa Shoji