2014. Mar. 06
トム・クランシーの世界的ベストセラー作品“ジャック・ライアン”の新シリーズがはじまった。今回はそれを鑑賞。わたしごとですが、3/5に還暦を迎えこれから堂々と映画を半額で鑑賞できることに・・・。思わずウッフッフ。記念すべき第1作は“エージェント・ライアン”。主人公のジャック・ライアンを演じるのは、いまハリウッドで最も注目されている若手俳優のクリス・パイン。スター・トレックのカーク船長に続いてのシリーズもの主演である。彼はジャック・ライアン役に於いては4代目。アレックス・ボールドウィン、ハリソン・フォード、ベン・アフレックに続いての抜擢。甘いマスクで人気がでそうだが、個人的には少しイメージが違うような気がする。さて、この主人公小説の中で最終的にはアメリカ大統領にまで上り詰めるひと。この映画は若きジャック・ライアンのいわばプロローグ。監督ケネス・プラマーは、自ら今回の適役で世界恐慌を企てるロシアの大富豪を演じている。これを考えても気の入れようが伝わってくる。またCIAの上官役にケビン・コスナー、妻になるキャシー役にキーラ・ナイトレイなど脇もがっちりと押さえられている。どの俳優さんもアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞などの常連さん。さて、本題の映画だが原作を読んだことがないので解らない部分も多々あるが、疑問がまずひとつ。007でも表現される秘密工作員(情報員)は頭脳明晰でかつ行動力・判断力にたけ、身体能力も抜群の超エリート。それがわたしのイメージだが、そんな簡単になれるとは思えない現代のスーパ−マン。映画は割とたんたんと話が進み、気がつくとその立場になってしまってちょっとビックリ。CIAやKGBなど国の最高秘密情報機関にあたる部署な訳で、命の危険は当たり前の職業にしては、なるまでの流れがちょっと淡白な感じが・・・。もちろん表現的にはアクションなども随所にあり、スパイ映画としてはまずまずの演出。ただ、個人的にはもっと息の詰まるような、何かドキドキする緊張感が欲しかったですね。奥さんに浮気を疑われ、あっさり自分の仕事(CIA)のことを教えてしまうあたりは“それはないだろう!”と思わずツッコミを入れたくなる。この映画、これからどういう展開でシリーズ化されるのかは興味津々だが、すこし捻りやエッと思わせるそんな展開を期待するわたしは贅沢かな・・・。すみません要望が多くて・・・。shoji植草