

2014.Feb.14
ジャッキーと言えば、まず連想する名はケネディ大統領夫人。でもわたしにとってジャッキーといえば“女優ジャクリーン・ビセット。高校生の頃映画にはまり、彼女を知った。当時の自分には年上の彼女が眩しく、憂いのある瞳にもうメロメロでした。つたない英語を辞書でひきひき書いたファンレター。返事は来なかったが、ドキドキしながら待ったことが今も思い出される。そんな彼女のニュースが偶然飛び込んだ。なんと2013年度ゴールデン・グローブ賞助演女優賞(テレビ部門)を受賞したという。スクリーンで見かけることがなく、もう引退してしまったかと思っていた自分。本当に嬉しい知らせ。いまでも彼女のポートレイトファイル(映画雑誌スクリーンの切り抜き)は、わたしの宝もの。他にも映画のスティールやブロマイドなどなど・・・。とにかく元気で活躍していることを知り、ぜひそのTV(Dancing on the Edge)を見たいと願うわたし。
ジャッキーは、1965年「ナック」でエキストラデビュー。同じエキストラに無名時代のジェーン・バーキンやシャーロット・ランプリングなどが出演。それから少しずつ注目され、オードリー・ヘップバーンやフランク・シナトラ、スティーブ・マックイーンなど沢山の名優たちと共演した。ただ彼女の代表作と呼べるものには恵まれず、唯一注目を浴びたのがフランス映画「アメリカの夜」。名匠フランソワ・トリフォー監督の作品でようやく花を咲かせ注目をあびた。その年(1973年)、その作品はアカデミー外国映画賞を受賞。その後は話題作には出るものの、賞には無縁で作品にはあまり恵まれてはいない。フランス系イギリス人の美しい顔は時に無邪気な少女、ときに憂いを秘めた大人の女性になり、ファンのこころを虜にした。吸込まれるようなブルーの瞳が印象的である。どんな年の重ね方をしたのか、知りたいのはわたしだけでしょうか?
植草庄治