2014. Jan. 21
鑑賞に選んだ作品は、SFの話題作「エンダーのゲーム」。予備知識全くなしでの映画鑑賞で、タイトルのネーミングにも?印の自分。もともと無作為に映画は鑑賞するひと。しいて言うなら、ハリソン・フォードが出ているのが気になったのが選んだ理由。いざ見てみると、かなり深い内容でラストには涙さえ誘われてしまいました。近未来の話で、地球侵略を目論む異星人との戦いに何とか勝ったが、また再びくるであろう戦いの時のために、命運の鍵をにぎるひとりの少年が選ばれるというのがはじまり・・・。原作は1977年にSFノベルズ界の最高アワード“ヒューゴー賞”と“ネピュラ賞”をWで受賞した傑作らしい。不勉強でそのような賞すらしらないわたし。SFファンなら誰しも知る名作の金字塔と聞く。それほど高い評価を得ている作品なのだから、悪い訳がない。だが良くある話で、映画になるとその原作を超えることが難しいという事実がある。もともと比べてみてはいけないと、解っていても比べるのが心理。わたしのようにむしろ原作を知らないで観る方が、いいときもあると思うのはわたしだけでしょうか?あるネットのコラム記事に、原作を知るファンの声が載っていました。原作者“オースン・スコット・カード”大フアンらしく、早くから作品の映画化を楽しみにしていたことが書かれていました。実際はもっと不雑なストーリーらしく、どのように省略してまとめるのかを心配していたようである。だが、それは見事打ち消され期待以上の作品と感想が述べられていました。
技術的には文句のつけようがないハリウッドの作品表現が、SF原作のもつ深い意味をどう見せてくれるのかがポイントとなるであろう。ここでキャスティングの話をしましょう。エンダーを演じた“エイサ・バターフィールド”はすでに「ヒューゴの不思議な発明」という作品で主演し、他にも多数出演作品がある結構なベテラン。わたしは残念ながら一度も見ていませんが、今回の作品で彼が演じたエンダーの、繊細な性格と大胆な行動力の難しい役づくりに拍手です。顔の印象もどことなく近未来的で、線が細く色白、そして冷たい感じすらする眼光と表情。まさにピッタリのイメージである。ベテランの名優“ベン・キングズレーが物語の重要な英雄として脇を固めているのも、ちょっと嬉しいキャスティング。内容は話せませんが、地球の命運を託された少年の葛藤と成長のストーリーはきっと満足のいくものと思います。
毎度ですがちょっと余談を・・・この少年像はどことなくアムロ(1979年作品・機動戦士ガンダム)に共通するものがある。もしかしたらアムロのキャラクターイメージは、エンダーの影響があるかも・・・。
最後に“大人はズルイ!!”とだけ言っておきましょう。そしてENDERという言葉の重さを知ることになる結末と、終わらせない少年の優しさに救われることだけお伝えしておきましょう。鑑賞のあと、本屋を覗き原作者の作品を作品を探していたわたし。残念ながら「エンダーのゲーム」以外は見つけられませんでしたが、探して読みたいと思います。