2012. Nov. 16
2011年に公開されるや、地元フランスの年間興収のNo1に躍り出てそのままヨーロッパ全土に広がったと聞く大ヒット作「最強のふたり」。今日は、映画が今まで以上にまた好きになりました。この映画は実話をもとに創られたそうだが、ひととひとの結びつきがどんなにシンプルで素晴らしいかと言うことを実感せてくれる。正反対の境遇で性格も真逆。そんな2人を危惧する他のひとの見方を逆撫でするように、次第に打ち解けてゆく流れはBGMに使われているピアノの旋律のように美しく自然である。正反対の境遇でも、それぞれに抱える悩みと傷は深い。だからこそ自然にふたりの距離は縮まって行く。タイトルの「最強のふたり」はなんかアクション映画を連想するような感じだが、映画を見終わると涙とともに納得する。内容には触れないが、こんなに笑いながら泣いた映画はない。勘違いしないで欲しいのだが、笑い過ぎて涙がでるのではない。笑えるシーンなのだが、ウラハラに涙が止まらないのである。主演の2人が実にいい。とくにドリス役のオマール・シーは最高。フランスではコメディアンとしても有名らしい。ラストシーンの横顔は優しさに満ち美しい。私見だが何となくボビー・オレゴンに似ている???脇を固めているイボンヌ役のアンヌ・ル・ニは室井滋さんに似ていて、こちらも愛すべき人物を演じていました。さっきも言いましたが、笑えるシーンで泣いてしまうところはまだいっぱいあります。ぜひ、あったか〜い気持ちになりたい人は劇場に足を運び、生きるパワーをもらってください。まだ1年は終わっていませんが、今年見た映画のNo1かも・・・。お薦めです。
P.S. エンドロールの後に、現在も別々に幸せで暮らす2人の姿が映るのですが、若き日のゲバラの伝記映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」を思い出しました。この映画も良かったな〜〜っ!