2012. July 05
新作のスパイダーマンを鑑賞。前シリーズの大ファンだったわたし。アメリカン・ヒーローものは沢山映画化され、ファンを多いに楽しませてくれているがわたしの中のトップは何と言っても「バッドマン」そして「スパイダーマン」。前者は近々に「ダークナイト・ライジング」が公開予定。いまからクリストファー・ノーラン監督の究極のエンターテイメントと呼び声高い作品が待ち遠しいかぎり。
さて、今回のスパイダーマンは役者やスタッフを総入れ替えしての新シリーズ。前作同様共通している点は、こころの奥に消すことの出来ない記憶をかかえ、それと葛藤しながら必死に戦う姿である。ある意味、とても人間味あふれるキャラである。また、ファッションも奇抜で斬新。変身願望をこれほど巧みに生かした、ヒーローものはなかなか見当たらない。こころの弱さを見せながら戦う姿には共感させられる。それこそまさに人間そのもの。内容は前作とほぼ同じ展開でまるで復習をしているようだが、新しい切り口は両親の失踪。これが鍵になりこれからどんどん謎解きがはじまる予感で期待感一杯。スパイダーマンは線の細い、どっちかと言うと弱そうな青年が変身するものがたり。まして精神的にも欠点だらけで、どことなく危なっかしい。そこが何とも言えず人間臭く、ひとを引きつける。前作も毎回見る度に、度肝を抜かれる映像と物語の面白さがくわわり多いに楽しませてくれました。ピーターパーカーを演じたトビー・マグワイアもキャラに合っていたし、M・J役のキルスティン・ダンストはちっとも美人じゃなかったが愛らしい。シリーズを追うごとに輝き増し魅力的になっていった。
新ピーター役にはアンドリュー・ガーフィールドが選ばれましたが、これは素晴らしいキャスティング。彼の出演作「ソーシャル・ネットワーク」「わたしを離さないで」の演技は感動ものでした。トビーとは感じが違いますが、線のほそいきゃしゃなイメージはぴったり。あたらしい恋人キャラ「グウェン」も超美人。ちょっともったいない気もしますが・・・。原作ではこの登場人物たち、いろいろ複雑に絡み悲劇もあるよです。前作に増して主人公やまわりの人物設定が魅力的なのと、それぞれの心理描写もさらに深く面白くなりました。その上、特殊効果の映像はさらに進歩し凄い迫力。アングルなど細部にこだわりが伺え、まるで自身がスパイダーマンになったような感覚を味わうことが出来る。絶対一押しの、夏の一本です。
そう言えば伯父伯母に往年のスター、マーティン・シーンとサリー・フィールドが渋い演技で脇をかためさすがの存在感。2人ともやっぱり本物。TVシリーズ「ギジェットは15歳」のむかしを知っているひとはもう少ないでしょうが、サリー本当にカワイィかったなァ〜!!