2012. June 25
記念すべき100本目を鑑賞。一回目を書いた07.Oct.30から、よもやまシネマをはじめて6年目にしてちょうど100回。何か記念という意識もあったのだが、特別な意味をつけると映画を楽しめなくなるので普段どおり観たいもの見て来た。予告編などの情報も観ないまま選んだ作品は「一枚のめぐり逢い」。原題は「THE LUCKY ONE」といい、見終わるとこっちの題名の方が伝わってくる。甘〜いラブ・ストーリーかと思いきや、なかなか深いものを秘めていた。全体に静かな流れがわたしには心地よい作品。CGものを見過ぎているせいか、ちょっとホッとする。主演の2人はまだ、それほど知名度がないのかわたしが知らないだけなのか・・・。TV出身らしく、美男美女である。ただわたしはぜんぜん知りませんでした。ゴメンナサイ。監督はあの「シャイン」のスコット・ヒックスだったことが、観たいと思わせた第一の理由。また、原作は世界で最も愛されているという評判のニコラス・パークス。「メッセージ・イン・ボトル」・「きみに読む物語」・「最後の初恋」(※よもやまシネマ18)など多く映画化されている。今も続いているイラク戦争の見えない傷跡を、背景にもってくるあたりはメッセージを忘れない監督である。全体を包む音楽が心地よく作品を包み、舞台のルイジアナの美しい風景がさらに作品を演出。こんな所で暮らせたらなァ〜。はじめて出会うシーンで“なぜこの町に来たの?”とヒロインが聞くと“きみを探してー。”と言葉を交わす。ン〜ンッ一本!!
主人公ローガンを演じたザック・エフロンの深い悲しみを宿したブルーの瞳とヒロイン・テイラー・シリングの清らかな笑顔が、とても印象に残った。ふたりとも傷ついたこころを、とても表情ゆたかに表現していた。これからの活躍が楽しみ。
最後に戦争を背景にした映画で、「おもいでの夏」という作品がある。1971年の作品だが、いまもこころに残る忘れられない作品である。ミッシェル・ルグランの音楽が有名で、青春の甘酸っぱい切なさが染みいる作品。今日の映画を観た後、なぜか突然また見たくなりました。