2012. June 16
いよいよブログで書き上げた映画の話が、100本まであと1本に迫った。永いような、短いような・・・。で、今回観た映画は、原作の漫画にはまっている「テルマエ・ロマエ」。映画の予告編を観た時、まずキャスティングの素晴らしさに感動。もうこの人しかいないだろうと思わせる見事な人選。個性派ぞろいの上、みな本当に濃いキャラばかり。原作のイメージをどんだけ、面白おかしく観せてくれるのだろうと期待を膨らませいざ映画館へ。
さて、映画の話に入る前に原作の話をチョット。シリーズ4冊で累計500万部を売り上げたと言う今話題の漫画。「マンガ大賞2010」と「第14回手塚治虫文化賞短編賞」wで受賞のベストセラー。原作者ヤマザキマリさんの着眼点には恐れ入る作品である。2つのことなる文化を「風呂」という極めて身近い娯楽で見事に結んだ傑作。正直絵はあまり上手いとは思えないが、アイデアはそんなテクニックを払拭する。途中にローマ時代の歴史や背景などを文章で解説し、楽しみながら勉強も出来るすぐれもの。ぜひ、まだ読んでいないひとは読みましょう。わたしはマンガ(サブカルチャ−)も好きだが、大の風呂好き。この2つが融合したとなれば、完璧にツボを押さえられる。いま、一押しの作品である。
さて、映画の話に移るのだがひとことで言うとちょっと消化不良ぎみ・・・。全体をまとめようとし過ぎたのか、前半と後半に真っ二つになった感がある。マンガと映画を別ものとして捉え、描いてほしかったなァと個人的には強く思う。何か2本立ての映画をカットされ見せられた感じである。上戸彩のキャスティングも中途半端。これだけの濃いキャスティングの中に入ると、彼女も霞むしつなぎ的ではもったいない気がする。阿部寛の主人公ルシウスは最高!まさにピッタリ!!ま、個人的な意見なので聞き流し自分の目で確かめて頂きたい。
原作、映画を観てますます風呂好きになりました。また、日本の風呂文化は最高!と心から叫びたくなりました。がんばれ!日本!!