2011.Nov.16.
何気に選んだ映画ミッション:8ミニッツを鑑賞。なんでも人間は死んでも、直前の8分間の記憶を記録しているという。これが、意外と言っては失礼だがこれがなかなか面白い。時間を操るタイムトラベルのようなイメージを想像していたが・・・。予想以上に深い内容に引きずり込まれた。出演者があまり知らない俳優さんたちなので、いまどきのCG使いまくりの軽いSF映画かと想像?大変失礼を致しました。脚本もしっかりし、重いテーマ“人間の尊厳死”が隠れているなど、考えさせる作品でもあります。また、最後も暗い終わり方でないのが救いになっています。俳優さんのことに触れますが、わたしが知識不足なだけで主演のジェイク・ギレンホールは、「ブロークバック・マウンテン」(09)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされた若手実力俳優。アメリカでは評価も高く、コメディーなどもこなしゴールデン・グローブでもノミネートされているとのこと。これを機会にしっかり名を覚えます。後、監督のダンカン・ジョーンズも2作目とは思えない作品のレベル。この人、かのデヴィット・ボーイの息子。やっぱりトンビは鷹を生みませんね。今後注目です。ちなみに一作目は「月に囚われた男」とのこと、さっそく観なければ・・・。
この映画、わたしのベスト10に入る「ジョニーは戦場へ行った」(1974)を思い出させる。質も内容も異なるが、間違いなく同じ匂いがする。ある意味反戦映画かも?!最後近くのシーンは、とても似た演出をしているので確かめてください。劇中泣かせるところもちゃんと用意され、個人的には大満足。泣くのは結構スッキリします。エッ!わたしだけ??
もうひとつ余計な話ですが、ヒロインを演じたミシェル・モナハン。華やかさはないが、清楚な雰囲気と凛とした美しさにとても魅かれました。映画の中で着ていたブルーのセーターがとても印象的で、目に焼き付いています。古い作品ですが、ウィリアム・ワイラー監督の「コレクター」(1965)に出ていた、サマンサ・エッガーに雰囲気がとても似ています。主観ですが・・・。彼女(サマンサ)、あまり映画に出ていないのですが、大好きな女優さんのひとりです。