2011.Jul.1
近隣の映画館は1日がファン感謝デー。1000円で映画を観ることが出来る。知ってはいたが、いつも窓口で言われる。ラッキーと思うが、なかなか上手に使えない。ま、いつも自由に気ままに空いた時間を埋めるのが一番。
今日はスピルバーグ製作の「SUPER8」。監督はTV「LOST」のJJ.エイブラムス。ハリウッドを代表する2人が初のコラボ。TVドラマ「LOST」のシリーズはかなり長い展開だったが、最後まで飽きさせない物語だった。いま、TVと映画の枠が近づいてきている、そんな気がする。製作に時間と予算を多くつかい、映画と変わらないスケールの作品が増えボーダーラインがなくなっている。正直複雑な心境なわたし。映画はできれば一話完結のもので、表現してほしい。続きものは、なにかドラマの延長のようで印象が薄れてしまう。
さて、「SUPER8」。さすがスピルバーグと関心する小気味よい展開である。だが、ひねた見方をすれば、予想通りのツボをつかんだ優等生の映画にまとまっている。充分楽しめるが、もっと期待をしているファンには物足りない。いままでのスピルバーグ作品の良いとこどりって感じで、パッチワークになっている。
この映画、1947年にニューメキシコ州ロズウェル近郊に墜落したUFOの事件をベースにしているようだ。マニアは皆知っている有名な事件で、アメリカ国防省が秘密裏に宇宙人を確保し、後に解剖シーンなどが流れ賛否が分かれた。今回の宇宙人(エイリアン)は人には遠くかなり異系。それでも心は通じる地球外生物とし描かれているのは、やはりスピルバーグ。
「SUPER8」は60年代にコダック社が発売した、8ミリカメラ。古き良き時代のある意味象徴の機械で、そこにはスピルバーグの映画に対する思い入れが詰まっているのだろう。劇中「SUPER8」を使いゾンビ映画を夢中で撮る子どもたちは、まさにこどもの頃のスピルバーグに違いない。この映画は、“きっと映画とは”を知ってほしいと思うスピルバーグの願いかも・・・。ヒロインを演じたエル・ファニング。末恐ろしい逸材かも・・・。お姉さんはかのダコタ。姉妹揃って凄いですね。個人的にですが、妹のほうが演技派になって行く気がします。近々コッポラ監督の作品が公開されるらしいが、多いに楽しみ。スピルバーグのファンなら絶対観ましょう、この映画!!