
2011.Jun.14
X-menシリーズ最新作を見た。この手のSFアクション映画のアメリカ映像技術には舌を巻く。ただほとんどのケース、内容が技術に圧倒され薄っぺらな作品も多い。ず〜っとこのシリーズを見て来て感じるのは、スタート時のこと。まるで“紅白歌合戦”のよに、CGとキャラのてんこ盛りでミュータント総出演状態。楽しいがおなかいっぱいで、何が良かったか内容の記憶が薄いというのも事実だ。
さて今回は、過去にもどり主人公の的をしぼった構成で“なるほどそうだったのか”というもの。キャラにも的をしぼり、それぞれの覚醒した原因などとても興味深く観ることが出来た。スター・ウォーズやバットマンも過去のエピソードに帰る手法で成功しているが、X-menも同じようにどんどん面白くなっている。前作の「ウルヴァリン」はシリーズで一番の出来と感じた。最後が次回に続くような表現だったので、今回は続編と思っていた。見事裏切られたが、十分すぎる作品に仕上がっている。マグニートの怒りや、プロフェッサーXの愛、そのほかミスティークの悲しみなどなど・・・。人と違うことの苦悩が丁寧に描かれ、SFの世界に収まらない問題をわたしに感じさせてくれた。次回作品が楽しみである。サプライズでウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)がワンシーン出演していて“おととい来やがれ!”のひとこと。今回も新しいキャラがたくさん出てきたが、ウルヴァリンの存在感はピカ一です。