2010.Oct.05
時間が経ってしまったが10月はじめ、公開に合わせ「十三人の刺客」を見た。最近ブームと言っていいほど、日本映画界は時代劇にはまっている。だが一過性のもはなく、どれも非常に良作ぞろい。今回の作品も殺陣シーンをふくめ、多いに楽しめる。
この作品は、昭和38年(1963年)に今は亡き工藤栄一監督が、世に出し殺陣シーンで話題を集めた。今回はさらにスケールアップし、50分にも及ぶ死闘が描かれている。時代劇というよりは、チャンバラ劇と言った娯楽作品である。「みなごろし」の書をかかげ、勧善懲悪の世界を徹底し描き、小気味良い作品になっている。俳優人も豪華で、東映時代劇全盛期を彷彿させる。主人公の役所広司は言うまでもなく、適役の市村正親をはじめ、皆いい味をだしていました。中でも暴君・松平斉韶役を演じた稲垣吾郎(SMAP)が憎たらしいのを超え、悲しいほどの悪人ぶりを演じてほんとうに見事でした。ここまでやれたら、殺されても俳優名利に尽きるのでは・・・。十三人を演じた俳優たちにも拍手!かっこ良かったです。死にものぐるいという言葉があるように、まさに死闘の殺陣シーンは、見ているこちらが息苦しくなるほど。その中、松方弘樹(倉永左平太役)さんはなるほどベテランの味と言った捌きですが、殺陣が上手すぎて・・・ちょっと?少しリアリティに疑問が・・・??。“上手すぎるのも”なんて、スミマセン勝手をいい。一級のエンターテェーメント作品ということでお許しを。CGもほとんど使わずに表現されているところは大満足でした。スカッとしたい人は、ぜひ劇場に。