
2010.Sep.13
高1の娘が文化祭の代休ということで、下の息子をともない前から約束していた「借りぐらしのアリエッティ」を観にでかけた。私はもちろん子どもたちもジブリの大ファン。やっと観にきたが、公開されてから時間が大分経っていて観客は私たちのみの貸し切り。すごく贅沢だ。
今回の作品は、世代交代の願いをこめ宮崎監督が弟子の「まろ」こと米林宏昌監督を抜擢したもの。公開前に某TVでドキュメンタリーを放映していた。これを見たわたしはますますこの映画に強くひかれた。宮崎監督と米林監督の絆や、もの作りへのこだわりや苦悩にとても感動。やっと鑑賞する機会にワクワクし、こどもたちのことなど忘れ映画に浸ってしまいました。
ジブリの作品はどれも素晴しいが、「借りぐらしのアリエッティ」はいままでにない静かな感動を覚えた。何か置き忘れてきたもの、なくしてしまったものが見つかったような感覚を覚えました。ラストも今までと違い、けっしてハッピーエンドではなく何か考えさせる。甘酸っぱい切なさが、ジワジワと心の中から沸き上がってきました。きっと中・高生にはとても印象にのこる作品になることでしょう。米林監督に拍手を贈ります。これからもどんどん良い作品をみせてください。応援しています。それにしてもいつも思うが、風景の描写がCG時代に逆行したアナログ表現だが本当に美しい。奇麗で妙に懐かしいのは何故だろう?きっと作り手の熱い想いがいっぱい詰まっているからなのだろう。
みなさん、最後にひとつお願いです。もし、あなたが庭や森で小人や妖精を見ても、決して他人には言わないで・・・。あなたの胸の中、大切にそっとしまっておいてください。