
10.Jan.26
昨年12月にジェームズ・キャメロン監督の話題作、「アバター」を観た。一ヶ月もたってしまったが感想を書こう。前作「タイタニック」から、はや12年の歳月が流れた。TVで何度も放送されているためか、12年もたっていることが信じられない。満を辞しての今回の作品「アバター」。文句ない作品である。何と言う想像力の深さだろう。公開前からその映像美は取りざたされていたが、そんなレベルの話ではない。スケールの大きさ、映像美へのこだわり、そして内容はシンプルだがしっかり軸がぶれてない構成。見るものに分りやすく感動を与えてくれる。3D映像を見たのははじめてだが、今までに感じたことのない臨場感が体感できる。この映画にはまさに、なくてはならない技術だろう。先住民(ナヴィ)の顔だが、はじめは違和感を覚えるのだが、だんだん美しくさえ見えてくるのは何故だろう。物語の中の「正義」がそこにあるからに、ちがいない。人間であることが本当にイヤになってくる。これは現代への、警鐘を画いたキャメロン監督のメッセージである。自然を守り、森羅万象を大切にし、生きること生かされていることをあらためて考えさせられる映画である。惑星パンドラ、こんな美しい星がもし本当に存在したら・・・。行ってみたいものだ。「アバター」は興行成績をグングンのばし現在2位。うなずける数字である。一番はもちろん「タイタニック」。すごい監督なのは、いうまでもない。
P.S. 公開以来何かと話題を呼んでいるこの映画。上映禁止の国が出たとのこと。聞けばあまりの美しい内容にうたれ、自分達の住んでいる地球や、生きていることがイヤになって鬱になってしまう人がいるとのこと・・・。そんな人はきっと心が人一倍ピュアなのだろう。ぜひ、一日もはやくご鑑賞あれ。
※この映画を観て、宮崎監督のナウシカ&ラピュタが思い浮かんだわたし。次回作は「ヒロシマ」をテーマにした作品と聞く。トラウマになってもいい作品を創ると、豪語しているそうだ。きっとすごいものを見せてくれるにちがいないだろう。キャメロン監督の挑戦は、終わりがないのかも知れない。