
09.Sep.27

X-MEN ZEROとサブタイトルのついた、SFアクション映画シリーズの最新作。アメコミが原作で、いかにもハリウッド映画である。最近この手のSFものが過去にさかのぼり、ものがたりをひも解いていく手法がふえている。前シリーズ3部作は登場キャラ(ミュウータント)が多く、派手な分大味だった。今回の作品は主人公(ウルヴァリン)を絞り込んだ構成で、とてもきめ細かくつくられ個人的にはいままでで一番好きな作品になった。派手なアクションや特殊映像効果もふんだんに使われているが、それだけに頼った作品にはなっていない。主人公の人格にもしっかりメスをいれ、共感がもてる。スターウォーズやバットマンなど、SFというジャンルが深くなりはじめていて、とてもうれしい気がする。それにこの映画、まだまだ続きそうである・・・。
余談だが、SF映画もあげれば山ほどある。わたしの大好きな映画は、キュウーブリックの「2001年宇宙の旅」、タルコフスキーの「惑星ソラリス」、リドリー・スコットの「ブレードランナー」、この3作である。この三つはSFとかいう枠からはずれた、もっとスケールの大きい映画だ。もちろん他にも良いSF映画はたくさんあるが、この3本は絶対観てほしい・・・。