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青之無也-43/存在の耐えられない軽さ

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ミラン・クンデラ著

苦悩する恋人たち。不思議な三角関係。鮮烈でエロチック…。プラハの悲劇的政治状況下での男と女のかぎりない愛と転落を、美しく描きだす哲学的恋愛小説。

登場人物たちの軽さと重さの間での葛藤を通じて、読者自身の人生観をも揺さぶる名作です。

主人公のひとり、テレーザの手紙「私にとって人生は重いものなのに、あなたにとっては軽い。私はその軽さに耐えられない。」男と女の理屈ではどうにも無ならない性を、感情豊かに表現された作品は映画化もされ話題となった。男一人、女二人の不思議な関係は人生の儚さを謳っているようにラストへと繋がる。そんなアンニュイな感覚を表現できればと、20歳の頃に描いた鉛筆画のイラストを使いデザインしてみました。トリミングの面白さと少女の虚な目が、テーマにピタッと重なり選んでみました。


# by eddy-web | 2026-07-11 00:00 | 青之無也(モノ創り) | Comments(0)
青之無也-42/あの花の咲く丘で君とまた出会えたなら
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汐見夏衛女史の作品“あの花の咲く丘で君とまた出会えたならを装丁デザインしてみました。前回に続き第二弾になります。この作品は昨年映画化されスクリーン上で観ましたが、この手の作品にはめっぽう弱く上映中はず~~~っと泣いていました。物語は第二次世界大戦末期の日本が舞台で、現代からその時代へとタイムスリップした女子高生と特攻隊員との一夏の淡い恋と別れを描いています。シンプルな構成で、当時の若者たちの国への念いと愛する者への思いが交差する切なくも悲しいお話は、胸に刺さり涙腺が壊れるそんな作品です。主人公の男女が互いの思いを素直に語るシーンに使われるお花畑(ゆり?)の群生が目に焼き付いています。明日にも特攻へと向かう思いびととの別れの場面は白い花畑の中での幻想的なシーンは、心に残る忘れられないものとなりました。





# by eddy-web | 2026-07-05 00:00 | 青之無也(モノ創り) | Comments(0)
青之無也-41/海に願いを 風に祈りを そして君に誓いを
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映画化されて大ヒットした作品「あの花の咲く丘で、君とまた出会えたら。」で、一躍脚光を浴びている作家・汐見夏衛氏。高校教師だった経験をもとに、悩み疲れた心を解きほぐす作品を目指して執筆活動をしていると語っています。その塩見さんが2018年に発表した作品が今回のデザインテーマ。優等生でしっかり者だけど天の邪鬼な凪沙と、おバカだけど素直で凪沙のことが大好きな優海は、幼馴染で恋人同士。お互いを理解し合い、強い絆で結ばれているふたりだけれど、ある日を境に、凪沙は優海への態度を一変させる。甘えを許さず、厳しく優海を鍛える日々。そこには悲しすぎる秘密が隠されていた。「あの花~」もそうでしたが、氏の作品は素直に心に届いてくる優しさに包まれたものばかり。我慢していても堪えきれずに涙を流してしまう、心を揺さぶる表現が多い。ネタばれになるので結末はお話できませんが、そんな主人公たちの儚い繋がりを表現したく、コレクションのイラスト(M野)をチョイスしデザインしてみました。




# by eddy-web | 2026-07-03 11:44 | 青之無也(モノ創り) | Comments(0)
よもやまシネマ815 “ロングウォーク”
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2026.6.29.

「ホラーの帝王」の異名を持つ、アメリカの小説家スティーブン・キング。彼のファンは多く、日本にも沢山の人に愛されている。わたしもその一人。彼の作品はホラーというジャンルにあたるのだが、主にアメリカのごく平凡な町を舞台にし、具体的な固有名詞をはじめとした詳細な日常描写を執拗に追うのが特徴とされ、その作風から「モダン・ホラー」の開拓者にして第一人者として知られている。「現実と非現実との微妙な境目を紡ぎ出す」まさにモダンホラーの名にふさわしい作品ばかりである。

彼の凄いところはホラーばかりでなく、“ショーシャンクの空に(原作:刑務所のリタ・ヘイワース)”、“スタンド・バイ・ミー(原作:The Body)”、“グリーン・マイル”など、映画化され感動の名作として名を残しているものも多い。1974年に“キャリー”で長編デビューし、その後映画化され大ヒット。その後も数々の作品を世に送り出し、世界中のホラー作品ファンを今も唸らせている。小説のほとんどが映画化され、どの作品も高い評価を得ていて、小説ファンだ気でなく、映画ファンも虜のしているのは間違いない。わたしは“キャリー”から始まり、“シャイニング”で虜となり、““ショーシャンクの空に”でやめられない作家の一人になりました。映画化された作品はほぼ鑑賞し、どれも感性を刺激されるものばかりでDVDのコレクションもかなりある。たまに引っ張り出してはこそっと観たりして、五感の刺激剤として利用しています。

さて、今作の“ロングウォーク”の感想を・・・。この作品は「死のロングウォーク:The Long. Walk」として1979年に発表されたものというから、今から47年前の作品になる。なぜ、今この作品が映画化されたのかと自分中ではちょっと不思議な感覚を覚えた。もちろん時代の古さなどは全く感じることのない作品だが、やはり興味が湧いてくる。物語はいつもながらアメリカの田舎町を舞台にし、現実味を帯びているが非現実的な構成となっている。近未来という設定なのだが、結構リアルな構成にはじめのうちは参加者同様(映画の主人公たち)楽観視していたのだが、脱落者が一人、また一人と減っていく過程でなんだが気分が悪くなっていく。「えっ」と簡単に人の命が奪われていく展開に驚愕する。公の大会(ロングウォーク)のので、全然予想しなかった展開にビックリ(^ ^;)

あらかじめ情報を持たないいつものパターンでの鑑賞は、たまにこんな緊張感を帆混んできます。まさかまさかの展開はあまり気分の良いものではないが、結局最後まで予測不能状態の中ラストを迎えた。正直言いますが、今まで観てきたキングの作品の中では好きになれない数少ない一本かも知れません。観終わった後、とても不快感が全身に覆い被さり数日その呪縛から抜け出せませんでした。“ミッドサマー”以来の不快感です。作品としては良くも悪くもインパクトがあり記憶には刻まれる作品には違いありません。それにしてもつくづくスティーブン・キングという人の凄さが伝わる作品です。彼の頭の中には、どんな思考回路が張り巡らされているのでしょうか?やはりこの方も天才の中のひとりなのでしょう。

主人公を演じた若者たちは、ほぼ観たことのない俳優さんばかりでその辺のキャスティングもリアルさを増しているのかも知れません。唯一有名な俳優さんが一人出演しています。この大会の全権を掌握している少佐役を演じていたのが、マーク・ハミル(スターウォーズ:ルーク・スカイウォーカー役)。レイバンのサングラスを掛け怒鳴りまくっている姿に、最後まで同じ人とは全然気づきませんでした。最後まで素顔を見せなったので、後でキャストの名をみてビックリ!!感無量です。

優勝者はただ一人。大金を手に出来るだけではなく、自分の思い通りの夢を叶えることができるという過酷なデスレースに挑む50人の若者たち。50人それぞれに抱える問題が、レースを続ける間に紐解かれていくあたりは、キング氏のまさに才能を感じさせる構成です。原作とはちょっと違うようだが、キング氏はどんな印象を持ったのでしょうか?ちょっと気になります。何故っていうと、映画化された”シャイニング”の出来栄えをクソミソに酷評した小tは有名な話。名匠キューブリックに真っ向から喧嘩を売った人という話は、誰もが知っている逸話です。何が気に入らなかったのかは、わかりませんが???天才同士にしか、きっとわからない事なので掘っておきましょう・・・。

という訳で、ちょっと疲れる作品でした。R-15指定ですので、くれぐれも覚悟して鑑賞に臨んでください。殺戮シーンは多少は気を使っていて、遠近感を利用しぼかしが入ったりと全部が全部「血がドバァ~~~」って感じではありません。全部そんな描写だったら、絶対途中退場間違いなし。なんとが主人公たちとゴールに辿り着けました。ラストは意外とあっさりです。

P.S. こんな荒唐無稽なレースはあり得ないだろうと思いつつ、でも???って考えてしまう自分がいます。世界中で戦争が起こっていて、人間たちの業というか性というか愚行の数々は止まる事なく進んでいる現実。そんな中、中心にいる国がアメリカ(トランプ政権)です。世紀末という言葉がなんだが現実味を帯びてきているのを、感じています。皆さんはどんな事を感じていますか?



# by eddy-web | 2026-07-02 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ814 “スーパーガール”
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2026.6.26.

マーベルとDC作品は、映画好きには欠かせない夢を観させてくれる制作会社。やっと待ち望んでいた作品、スーパーガールが公開された。今回のスーパーガールは、今までにないキャラのようで楽しみ・・・。

さて、感想です。わたし的には花丸です。どちらかと言うとDCスタジオのキャラは優等生タイプが多い。その中でもスーパーマンはまさにトップ。ある友人が昔のスーパーマンは、人を殺めたりしなかった・・・と言っていました。それっていつの話???考えるにわたしが少年時代(1950年代)にTVに齧りついて観ていた「スーパーマン(ジョージ・リーブス)」は確かに、どんな悪者でも決して殺めたりはしない本当の正義の味方だった。キャッチコピーは今も頭の中に刻まれている。「空を見ろ!鳥だ!飛行機だ!ーいや、スーパーマンだ!!」その後「力は機関車よりも強く、高いビルディングもひとっ飛び~」なんて、このフレーズだけで子どもたちは胸を踊らされていました。あれから70年近い年月が過ぎ、いまだに人気を誇るスーパーマンは、進化を続け昔のスーパーマンの面影はない。もちろんスーパーヒーローであることに変わりわないが、機関車を素手で止めたりはしない。というか機関車?って何なんて子どももいるのでは?!時を経てさまざまな俳優さんがスーパーマン役をこなし、その都度人気を誇り一躍トップ俳優となりました。その分役のイメージから抜けるのは容易なことでなく、みなさん苦労したようである。年寄りはどうも昔の話になると止まらなくなり、申し訳ありませんm(_ _)m

話をスーパーガールに戻します。スーパーガール(1984年)は今までにも映画化されていますが、私の中ではやや印象が薄い。スーパーマンと比べてはいけないが、今一つキャラが立ってなく二番線樹のかんが否めなかったから・・・。それに少し御伽噺めいていてヒーローという感じではなかったように記憶しています。さて今作のスーパーガールは、イメージとはかなり違う設定で、わたしの中ではいい感じの手応えでした。何よりも彼女は普通の女の子って感じで、優等生とはかけ離れむしろ不良の部類に入るキャラなのが共感しました。今時の女子という感じを全面に出した演出で、この子がいつヒーローに変わるの???って感じでスクリーンに張り付いて観ていました。スーパーガール(カーラ・ゾー=エル)は美人とは言えないがコケティッシュな顔立ちで親近感を覚える可愛さです。今までにいないキャラで若さを爆発させている感じがピタっとハマっていました。すごく人間に寄せたキャラ設定はスーパーマンよりも数倍、人間味を感じさせてくれます。感受性が強く、悩みもありつつ背伸びをしながら生きている感じはたまりません。きっと同世代の女子からは共感を得るに違いありません。わたしはおじさんですが、若い頃を思い出し共感しました。

物語は地球上の話ではなく、別の惑星での話になっているので今風といえば今風です。なんでもありの空想世界なので、そう思えば気楽に作品を楽しめます。ただ、悪人クレム(ビラン)が現代でもいそうなキャラで、完全にヘビメタな感じなのが驚きました。敵なのか味方なのかわからないキャラ送金稼ぎロボ役をジェイソン・モモアが演じていて、こちらもKISSのメイク風でピッタリのキャラでした。話は荒唐無稽ですが、これから地球に戻りどんな活躍をするのか楽しみです。スーパーマンとどんな連携プレイをするのやら、はたまた新たなキャラが登場しジャスティス・リーグのような展開になっていくのか次回作が待ち遠しいわたし。できれば彼女を立たせた演出の物語をお願いします。彼女の成長過程をじっくりと眺めていたいそんな気分です。

P.S. 主人公を演じたミリー・オールコックがキュートで可愛いです。はじめにもいいましたが、個性が光る女優さんです。TV出身の若手女優さんのようだが、これから映画にもたくさん出て活躍してくれると嬉しいです。期待しています(^_^)v




# by eddy-web | 2026-06-28 09:53 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)


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