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青之無也-20/よだかの星
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2026.3.09.

宮澤賢治の童話(短編小説)、「よだかの星」。この作品に初めて触れたのは、小学校の授業。子供心に「なんで?」そこまでして・・・と思った印象がある。宮澤賢治の思想とも言うべき「自己犠牲」の系譜に位置付けられているもので、彼の仏教思想にも繋がっている。彼の多くの作品にふれ年を重ねるにつれ、宮澤賢治の中心にある「自らの存在に対する罪悪感」の反映が読み取れるが、それは逆に彼の優しさの現れと理解するようになりました。年を重ねるほどに賢治の深い愛が、ますます好きになる自分がいます。よだかが叶えたかった思いを表現。デザインは友人S氏の写真にアレンジを加え創作しました。



# by eddy-web | 2026-03-09 00:00 | 青之無也(モノ創り) | Comments(0)
よもやまシネマ799 “レンタルファミリー”
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2026.3.05.

自身の誕生日に選んだ作品は、レンタルファミリー。人と人とのこころの繋がりを描いた作品は、先日観賞したツーリストファミリー同様に、優しさに包まれた映画でした。続いて観た作品名が似ているのは、何かのお導き???以前A24作品にハマっている事をお伝えしましたが、もう一つ映画制作会社でお勧めなのが「サーチライト・ピクチャー」。この制作会社もまた、良質の映画を提供してくれる、映画ファンに本物の作品をテーマにハリウッドで最も勢いに乗るクリエーティブ集団。今日の作品はこのサーチライト・ピクチャーの最新作です。

主演は、ザ・ホエール(A24作品)で見事にアカデミー主演男優賞を獲得したブレンダン・フレイザー。強烈なインパクトを残してくれた。ザ・ホエールは作品の素晴らしさはもちろん、フレイザーの見事な演技力は言葉では賞賛できないほどの出来栄えで彼の間違えなく代表作となりました。この作品は一推しです。そんな彼がそれ以来初めて出演を決めたのが本作、レンタルファミリー。彼がこの作品になぜ惹かれ、出演したのか?ととても興味があり選びました。み終わると作品の素晴らしさを全身で感じることができ、彼の作品への熱意に少し近づけた気がします。ザ・ホエールの時のストイックな演技とはまた違い、とても優しい大きな男の「人生再発見」のヒューマンドラマを紡いで見せてくれました。物語は東京で芝居を生業にしている、少々落ちぶれたアメリカ人俳優フィリップに突然降って湧いた「レンタル家族」という仕事との出会いから始まる。日本での生活に居心地の良さを感じつつも、何か物足りなさに自分を見失いかけているフィリップ。そこに舞い込んだ仕事は。他人の人生に入り込み、家族の一員として役割を演じるという仕事。嘘で身を包む仕事に初めは躊躇していたフィリップだが、役割を演じながら想像もつかない多くの人生に触れ自分を取り戻していくというお話。監督さんはアメリカを拠点に活躍する女性日本人、HIKARI。長編デビュー作(37セカンズ)でいきなり、ベルリン映画祭ほかで大絶賛され華々しい第1っ歩を踏み出した気鋭の監督。

日本を舞台にした心温まるお話は、独創的で東京で暮らすいわば外人さんが感じる文化の違いや、ものの考えたに戸惑いながらも本物を見つける旅へと誘う。ブレンダン・フレイザーの演技は秀逸で、流暢な日本語と愛くるしい表情は善良な人を醸し出しています。そんな人が嘘に包まれた人を演じる姿にドキドキしたりハラハラしたり・・・。そこで出会った人たちの中にある都会の中に眠る孤独感に寄り添うテーマは、「人間は捨てたもんじゃない」よって伝えてくれています。2週続けて良作に出会い、大満足の誕生日でした。ちなみに72歳になったのですが、身体の衰えは感じつつも、好奇心だけは年々パワーアップする始末。周りにとっては迷惑な話でしょうが、生きることにますます貪欲になっている自分です。先日もちょっと言いましたが、「目指せ!1001本」の映画鑑賞の旅は、まだまだ続きます。今後ともよろしくお願いいたします。

P.S. 前編日本ロケで行っているこの作品ですが、行ったことのある場所も多く「やっぱり、日本っていいなぁ~~っ」って素直に感じました。ブレンダン・フレイザーさんを取り囲む俳優陣が、これまた皆素晴らしく物語に深みを与えています。レンタルファミリーの依頼をする人々はそれぞれに問題を抱えているのですが、現代を象徴とする事案ばかりでとても身近に感じる。私の身の回りにもこのような人はたくさんいるような気がします。フィリップのような人になれるよう、頑張りたいと思います。平岳大さん、山本真里さん、そして柄本明さんの演技もきめ細やかで素晴らしかったです。また重要な役を演じたゴーマン・シャノン・眞陽ちゃんの素直で生き生きとした演技も物語に花を添えています。新人とは思えない度胸は他の俳優さんたちも絶賛のようです。これからが楽しみな逸材です。

みなさん、乾いた心に水をどうですか?ぜひ、劇場に足を運んで観てください。



# by eddy-web | 2026-03-07 09:54 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
Prototype-Design 青之無也-19/銀河鉄道の夜
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2026.3.04.

宮澤賢治の代表作「銀河鉄道の夜」。大好きな作品の装幀に挑戦してみました。サン=テグジュペリの「星の王子さま」と宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」は、わたしにとってはバイブルに匹敵する作品。こころが乾いた時に、本棚から取り出し読む大切な作品。仏教(法華経)信仰と農民生活に名指した創作がベースの賢治の作品の中でも、そのポリシーが強く表現されている。貧しく孤独な少年ジョバンニと友人カンパネルラが銀河鉄道に乗り銀河巡り(幻想的)の旅で様々な人たちに出会い、生きる意味を発見して行く。そんな透明感あふれる物語が、見上げる星空の静寂な感覚に思いを馳せデザインしてみました。写真は友人のS氏の提供。大好きな1枚です。



# by eddy-web | 2026-03-04 00:00 | 青之無也(モノ創り) | Comments(0)
Prototype-Design 青之無也-18 /猫の事務所
Prototype-Design 青之無也-18 /猫の事務所_e0120614_16030898.jpg


宮澤賢治の童話集の中から、「猫の事務所」を選んで装幀をデザインしてみました。かまどの中で眠る癖のある寒がり猫が、ススでいつも汚れているため「かま猫」と呼ばれ職場である「猫の事務所」で虐められているお話。そこに現れる大きな獅子が言い放つ言葉の結末は・・・。現代でも問題になっているハラスメントを皮肉った傑作を、友人K氏のイラストと共に表現してみました。



# by eddy-web | 2026-03-02 00:00 | 青之無也(モノ創り) | Comments(0)
よもやまシネマ798 “ツーリスト・ファミリー”
よもやまシネマ798 “ツーリスト・ファミリー”_e0120614_12342352.jpg


2026.2.27.

わたしの映画仲間の友人から、オススメの映画があるとメールをもらった。昔からのお友達は信頼のできるひとなので、時間を見つけ銀座まで足を伸ばしました。久しぶりでしたが、銀座は変わらない賑わいで外国の方があちこちに・・・。昔の銀座とはだいぶ趣が変わりましたが、やはり東京の中心地として揺るぎない立ち位置のようです。

さて、今日鑑賞した作品は、“ツーリスト・ファミリー”。チェックはしていたものの、友達からの連絡がなければ見落とすところでした。ここ数週重たい作品ばかりが続き、ちょっと悶々とした毎日を送っていましたが、おかげさまでパ~~っと雲が開け真っ青な空が広がりました。心がほっこりとする、愛に溢れた作品は笑いあり、涙ありのヒューマンドラマでわたしの心をしっかりと癒してくれました。友人には感謝m(_ _)mです。

作品はインド映画。最近めっきりと増えたインド作品は、ハリウッドも驚く最新のテクノロジーを駆使したアクション大作の連続。私も何作か観ているが、そのスキルの高さは本物。理数系にめちゃ強い国民は、映画界をも席巻しそうな勢いです。

そんな派手な作品が目につくインド映画ですが、本作“ツーリスト・ファミリー”は打って変わった正統派ヒューマンドラマ。ちょっと話がそれますがインド映画の監督といえば真っ先に思い浮かぶのが、サタジット・レイ監督。世界でも高い評価を得ている監督は、フェリーニやベルイマンと肩を並べるほどの映画業界において知らない人はいないほどの存在となりました。作品は一般的に、ヒューマニズムと普遍性に溢れ、一見単純でありながら内に深く根底的な複雑さを秘めていると評価されています。

そんな監督のヒューマニズムを受け継いでいるかいないかが別にして、とても素敵な愛に溢れた家族愛とそこから拡がる人間愛にとても幸福な感覚をいただきました。しっかりと地に足のついた脚本の元、出演した俳優さんたちが遺憾無くその実力を発揮し涙を誘います。親子の関係をきめ細やかに紡いで見せるテクニックは、正直に生きることの大切さを思い出させてくれます。つい感情に流され思ってもいない言葉を発してしまう、そんな主人公が自分を振り返り謝罪するイサギの良さは胸を打たれます。できそうでできない事です。わたしにはとてもとても難しい態度で、多くの事を学びました。実直である事こそ、人を幸せにしてくれる事だと物語は語っています。お勧めの1本です。乾いた心のしっかりと潤してくれる名作です。ぜひご覧あれ!!

今作にメインで出演している家族の俳優さんたちが。めちゃくちゃ上手で、とても親近感を覚えます。物語はスリランカからインドへと出口の見えない貧困から抜け出すため夜の海を渡り辿り着くところから始まる。難民という境遇にあっても、決して下を向かず互いを信頼し手に手をとって生きる姿は、今失われつつある家族愛の大切さを教えてくれます。お父さん、お母さん、そして息子たち。皆それぞれの立場で互いを尊重しリスペクトしている姿は、本当に美しいと思います。なんか羨ましくなる家族です。安住の地となるはずの街も、暮らす人々は外からの移住者に警戒し心を閉ざし暮らしている。そんな中その家族に影響され町の人たちの心が溶けていく物語は、もうファンタジーそのもの。先ほども言いましたが、実直に生きる事の大切さがスクリーンから溢れ出した作品です。一つ付け加えると、音楽の使い方がインド的と言えるのですがとても良い効果を生んで作品の演出に役立っています。ともすると重たくなる場面で、パッとその場の雰囲気を変える絶妙なタイミンで入れてくる音楽と踊り。大泣きしている場面で、「くすっ」と笑いを入れてくる優しい演出に本当のヒューマニズムが表現されていて大好きな作品になりました。こんな家族になれたら、本当に幸せだろうなぁ~~。もっと頑張ろうと思います。

P.S. インド映画には詳しくないわたしですが、本作のアビシャン・ジーヴィント監督はメチャクチャ注目の人になりました。出演している俳優さんも素晴らしかったですが、何といってもお父さんダース役のシャシクマールさん内面から滲み出るこころの深さに感動しました。またお母さんワサンティ役のシムランさんの包み込むような凛とした強さ、長男二ドゥ役のミドゥン・ジェイ・シャンカルのピュアな心、そしてムッリ役のカマレーシュ・ジャガンの無邪気で破天荒な才能、どれひとつかけても成立しない家族の姿が最高です。笑って、泣いて、すっかり心が清めれれた素晴らしい作品です。(^_^)v

※今日のビジュアルはパンフの裏表紙です。新天地を目指す後ろ姿が印象的です。



# by eddy-web | 2026-03-01 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)


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