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2025.12.09. 久しぶりに洋画の鑑賞をしました。ちょっと前に語った事ですが、ここ最近洋画の公開がガクッと減っているように感じています。その反面、邦画が次々と公開され正直驚きを隠せないわたし。何か原因はあるのだろうが、そこまで気にする事なく現状に合わせ映画鑑賞をしている。洋画公開が少ないのは、ちょっと寂しいし残念なのだが・・・。 そんな中やっと観たいと思う洋画を見つけ、鑑賞にやってきた。作品名は“WEAPONZ/ウェポンズ”。タイトルだけ見れば、戦争ものと思ってしまいますが、実はサスペンススリラー作品でオカルトの要素も加わりこの手の映画が好きな人にはたまらないかも知れない。どちらかと言うと、わたしは苦手なジャンル。それでも観に来たのは、しばらく洋画を観てない欲求不満からと、宣伝広告で見たスティールの子供達の手を広げた走るビジュアルに触発されたから・・・。なんか異様な雰囲気とシュールなイメージが感じられ、何となく魔法にかかってしまったようだ。 さて、映画の感想です。ちょっと今作に関しては、すんなりと自分の中で精算できずしばらく時間を空けてしまった。あくまでも自分の感想なので正しいかどうかはわからない。ラストまで時間が行ったり来たりする時間交差の脚本で、観客を困惑させる演出が続きちょっと疲れる。もちろん狙っての事なのだが、時間枠を交差させるために、登場人物の視線を変えていることが良くも悪くも混迷を深めているため頭の中がグチャグチャになってしまう。これもまた狙いなのか???という事で、ちょっと疲れる作品でした。それに出てくる登場人物たちは、ほぼまともな人がいない。思っていたシュールな世界観はない訳ではないが、サスペンス要素よりオカルト要素が強い作品になっています。ちょっと欲張った脚本かも知れません。監督の制作談を紐解くと、最後まで予測不可能な展開を駆使し創り上げたとの事。でも、実際に観ればわかるのですが、明らかにこの人物がヤバい人(グラディス)の登場ではっきりとした構図が見えてきて、あとはひたすらオカルト状態。妙に遠回しの展開を構築しているため、逆にその辺りが見え始めると、ちょっと食傷気味になってしまった。しばらくぶり観た洋画でしたが、思いのほか疲れてしまったというのが本音です。 先ほども言いましたが、見終えてから数日間をあけこの投稿を書いていますが、いつも買うパンフを読んだら思いのほかこの作品に込めた監督の狙いが詰まっていたので少しお話しをします。作品の中で散りばめられた数々の暗号(記号)的な数字や図形、そして文字が出てきます。何気なく流して観てしまうのですが、これがこの話の謎解きのキーワードとなっています。そのひとつひとつを理解していたら、きっともっと楽しんで観れるかも知れません。ここであえて謎明かしはしませんが、ちょっとだけヒントを・・・。まずはタイトルの“WEAPONZ”に込められたメッセージ。次に数字の6と217。この数字は実際に起きた事件をなぞっていたり、はたまた今でも語る継がれる名作映画のワンシーンをなぞっていたりと手が混んでいます。細かいところでは、映画“ウィロー”のソフトがチラッと出ていたりと細かい演出が散りばめられといます。あげればまだまだありますが、これは監督のある種自己満足とも言えるものかも知れない。きっと映画が本当に好きなのでしょう(^ ^;)。パズルを棚技合わせていくような、過程を楽しむためにはこの辺のヒントを知っていればもっと楽しめるに違いありません。でもパッと観てこれを感じ取れる人(映画ファン)は相当マニアックな人。完全なるオタクです。わたしは言われてはじめて、そうだったんだと思うまだ半人前。ほぼ示した作品は観ているのですが、そこまでは感じてれませんでした。悔しいですね?でも後で解っただけでも観た甲斐はありました。まぁ、単純に楽しめば良い作品と捉え観るのが一番かも・・・。あとは好きか嫌いかで良いんじゃないですか(^_^)v P.S. ちなみにこの作品R-18指定です。結構グロいシーンも多いので要注意。誰かと観にいく時は、相手を選びましょう。もう一言、子供たちが手を下に向けて走っているビジュアルですが、ピリッツアー賞を受賞した「ナパーム弾の少女」(1972年ベトナム戦争)時の報道写真をイメージしたものだそうです。この発想にはあまり賛同できません。 ※パンフの写真は裏表紙を掲載。 #
by eddy-web
| 2025-12-12 00:00
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2025.12.02. 北川景子さん主演の話題作、“ナイトフラワー”を鑑賞。数日前の偶然TVに出演している北川さんをみて、相変わらず綺麗な人だと再確認。正統派の美人女優さんとしては、業界1・2位は間違いない。綺麗な女優さんはいっぱいいますが、彼女ほど輝いた美しさを放つ女優さんは見当たらない。それこそ近寄りがたいオーラを放っています。そんな彼女がインタビューに答えている姿が映り、そのイメージと異なる印象が言葉のやり取りに浮かび上がりある意味親近感を覚えました。デビュー当時から抱えていた悩みなどを語られていて、その実直で真摯な生き方がとても好印象でした。その番組で語られていたのが、今日紹介する作品“ナイトフラワー”への出演。今までにこなしたことのない役柄に苦労はあったが、母親として共感できる部分も多くとてもやりがいのある作品だったとのコメント。映画館で予告編はすでに観ていて興味は惹かれていたが、このTVを観てその気持ちは強くなり劇場へと足を運んだ。とても素晴らしい、心にのこる作品の1本になりました。出演している俳優さんたちが皆素晴らしい演技をしていて、俳優さんって、本当に凄いと感じました。特に北川さんと森田望智(みさと)さんの、鬼気迫る演技には、生唾ごっくんの衝撃を受けます。役になりきりど迫力の演技で、スクリーンからそのエネルギーが飛び散ってきます。北川さんの初めての汚れ役には、ちょっとびっくりですが、ウチに秘めた母性愛が溢れていて涙を誘います。「母は強し」を体を張って表現していました。森田さんは初め新人さんかと思っていたら、のちに某TV朝ドラ「虎に翼」主人公寅子の義理の姉を演じていた女優さんと知りメチャクチャビックリ!!その印象は90度違う役で、これって現実(・・?)って思ってしまいました。地味目な女優さんですが、調べると数多くの作品に出ていてもう中堅の存在みたいです。北川さんも凄かったですが、この方も半端ない演技で圧倒されました。二人とも間違いなく評価される、素晴らしい演技だと思います。きっと間違いなく映画賞に絡んでくると、信じてやみません。 全然知らなかったのですが、監督は5年前にその年の賞を総なめにした作品“ミッドナイトスワン”を創ったひと内田英治氏。それを知ると、なるほどと納得の熱い思いが湧いてきました。近年観た日本の映画の中では、間違いなく私の中でNo.!の作品が、“ミッドナイトスワン”です。あの時も草彅剛くんの芝居に圧倒され、物語に引き摺り込まれていく感覚が今も体に残っています。ストーリーや演出も含め、役者さんの内側にあるエネルギーを最大限に引き出す監督の力に脱帽です。“ミッドナイトスワン”もそうだったように、世の中に潜む理不尽な出来事や悲哀を見事に紡ぎ出す監督さんの凄さを改めて感じました。二人の女優さんはこの作品で新しい領域に足を踏み込んだと言える出来栄えで、これからの出演作が楽しみです。 物語は二人の幼子を抱えるシングルマザーの永島夏希(北川景子)を軸にし展開するお話。生活に困窮しながらも、逃げることなく正面から生活と向き合い子供たちに深い愛情を持って生きるヒロイン夏希。そんな夏希がひょんなことから手にしてしまった違法薬物。そこから生活は一変し、想像もつかない事件へと巻き込まれて行く。そんな中で偶然知り合ったのが総合格闘技でチャンプを夢見て練習に励む女性多摩恵と知り合う。彼女もまた、辛い過去を背負いながら「いつかは・・・」と、その闇から這い上がることを糧に必死に生きている。二人は互いの境遇に、共鳴し次第に居なくてはいけない存在の仲となっていく。生きるために手を染めてしまった違法薬物の売人の仕事。初めはほんの出来心から始まったことが、思いもよらない事件へと繋がり二人は次第に追い詰められて行く。さて二人の運命は・・・。といったお話です。二人の子役がとっても可愛いです。お姉ちゃんの小春役の渡瀬結美ちゃんの瞳が凛としていて印象に残ります。素晴らしい演技っぷりで主演の二人に負けず劣らずの存在感を示しています。劇中イジメにあい、泣きながらバイオリンを治している姿は健気で涙を誘います。その時のセリフは強烈で「仕返しなんてバカみたい」と言う言葉に心の強さが現れ胸を打たれます。大人も見習わなければいけない、魂のメッセージが込めれれています。彼女みたいな心を持てれば、きっと世界中で起きている戦争なんて、きっと無意味な事だと思える事でしょう。 いっぱいいいシーンはありましたが、言葉ひとつひとつが人生にとってとても大切な事を思い出し「決して諦めない」という強い気持ち奮い立たせてくれる作品でした。お勧めの1本です。 P.S. 北川景子さんの女優としての顔が一皮も二皮も剥けた作品に、強い感度を覚えました。TVのインタビューで自身が親となり、何か今までとは違う経験が自然と湧き上がり何か自信のようなものが生まれたような気がするとおっしゃっていました。これこそ映画でも描かれていた母性の強さだと感じます。親(母)には、どう転んでも叶いません。 違法薬物の組織の長サトウ役を演じた渋谷龍太(ロックバンド・SUPER BEAVER)のデビュー作になったこの映画でが、凄い存在感でした。また印象に残るセリフ「自分の子供のために、人を不幸にしてまで必死に生きよとしてんだろ?そんな立派な母ちゃん、そうそういねぇよな~。」って言葉、めちゃインパクトがあり、それがこの作品のコンセプトと感ました。 #
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| 2025-12-04 00:00
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2025.11.28. 細田守監督話題の最新作、“果てしなきスカーレット”を鑑賞。久しぶりのアニメ作品ですが、この作品の公開と合わせ過去の細田作品がTVで連続し放映されています。先週が“バケモノの子”、そして今週は“時をかける少女”と・・・。すべて見て来ましたが、キャラクターデザインの違いで作品のイメージがガラッと変わって見えてしまう印象が強い細田作品。もちろん細田監督が原作を考えた中で、デザインをお願いしているとは思いますが、“竜とそばかすの姫”が特に感じられたことですが、キャラクターデザインはもとより、セルとCGの融合を巧みに使い新しいアニメの形態を追求している感じが見て取れます。その技術の進化には驚かされるばかりですが、そちらに気を取られ肝心の内容についていけてないわたしがいます。年齢的なことかもしれませんが、目で入ってくる情報が多すぎて自身の想像力が追いつかない状態とでも言いましょうか?結構難儀しています。わたしはシンプルなものが好きなので、“バケモノの子”みたいな作品が大好きです。 話は変わりますが、最近のアニメはどう考えても大人に向けた作品が多く今作もそうですがもう時代がそれを要求しているのかも知れません。子どもの頃親に「マンガばかり見てると馬鹿になるヨッ!!」て、言われたことありませんか?昭和世代には一度や二度の事では無いはず・・・。それがどうでしょう今では、子どもをそっちのけで大人たちがアニメやそのキャラに夢中になる時代。こんな時代が来ると誰が想像したでしょう???なんか訳の分からない話に飛びましたが、要するに年寄りには時代について行くののが大変だってこと。何とか頑張っていますが、自分磨きは大変です。 さて話を“果てしなきスカーレット”に戻します。この作品も間違いなく大人向けのアニメです。細田監督がインタビューで「ハムレット」を意識した作品であると語っています。復讐をテーマに書き上げた王道とも言うべき脚本。日本人はこのテーマが大好き。古くは「忠臣蔵」で描かれている永遠の題材。もちろん先ほど出た「ハムレット」も同じ。と言うことは人間の中にあるどうしようもない怒りの矛先が絶対にあると言うこと。確かに自身に当てはめても「ある、ある」である。 今作は時代背景が中世のデンマークとなっていて、まさに「ハムレット」を連想させる物語。今までの細田作品は身近な庶民の生活の中にある出来事や矛盾、そして理不尽な世相を浮かび上がらせていたものが多い。今作はある意味、そんな作品たちとは違う世界が描かれスケールも大きい。永遠のテーマとも言える自分探しの旅が、時代を超えて表現されある種聖書の教えのような世界がスクリーンに浮かび上がります。思うにこの作品は万人受けする作品とはいかない、きっと賛否が分かれる作品では無いでしょうか?結論は見た人たちの解釈に委ねた形ですが、あまりにも大きすぎるテーマなのでちょっとモヤモヤした気分が残りました。 今作はキャラクターデザインに“竜とそばかすの姫”でタッグを組んだ上杉忠広氏が二度目のオファー。描写のきめ細やかな表現力は息を呑む凄さです。このテーマにはぴったりのチョイスだと思います。何度もこの表現はどうやっているのだろうと内容そっちのけで見入ってしまうシーンが多く、これもある意味弊害かも知れません。初めに言いましたがアニメ技術の進歩にはついて行くのがやっとのわたしです。おじさんたちは技術力の素晴らしさはもちろん認めていますが、わかりやすくてシンプルなお話が大好きです。あまり複雑すぎると、思考回路が切れて頭の中がグチャグチャになってしまうので、取り扱いにはくれぐれも注意をはらってくれると嬉しいです。 今回主人公スカーレットの声を担当した「芦田愛菜ちゃん」なんて呼んじゃいけないくらい大人になって何をやってもできる人なんだと確信しました。うますぎてちょっと怖いくらいです。それ以外のキャラも映画界を引っ張る俳優さんたちのオンパレード。まさに舞台劇(ハムレット)を観ているような錯覚を覚える仕上がりです。テーマにはあったチョイスなのですが、俳優さんたちの顔が目に浮かんでしまい、キャラの印象が薄くなってしまうのが残念です。内容も含め見る側の肩に力が入ってしまうそんな感じです。役所さんと市村さんは特に顔が浮かんでしまいました。ある意味すごいのですが??? 何とも評価に困る作品ですが、日本アニメの凄さは十分に単横できる作品でした。 P.S. ラスト近いシーンの階段を登って行くシーンは幻想的でとても美しいものでした。身体中に槍や剣の刺さるドラゴン(竜)の姿に込められたコンセプトが想像を膨らませるインパクトのある表現だったのが印象に残りました。 #
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| 2025-11-29 00:00
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2025.11.21. 山田洋次監督の91本目に当たる最新作、“TOKYOタクシー”を鑑賞しました。寅さんシリーズはもちろん、それ以外でも多くの作品を世に送り出し、いつも私たちのこころを暖かく包んでくれた山田作品たち。今作は山田組には欠かせない存在の名優(盟友)の倍賞千恵子さんを主演に、その相手役を“武士の一分”以来19年ぶりの起用となる木村拓哉を迎えての松竹創業130年記念となる最新作。物語は昭和から令和の現在までの時間枠を超えた一人の女性、高野すみれ(倍賞千恵子・85歳)の波瀾万丈な人生の終活とも言える旅を紡いだ作品。偶然、お客として迎えたタクシーの運転手(木村拓哉)とのたった1日の奇跡の出会いが、生きて来た道とこれから生きて行く道を結ぶ。人生とはを何とも儚くもあり、そして希望に溢れてもいるその全てが生きて来た証なのだと感じる作品です。山田監督が常に大切にしている、「人と人の繋がり」をこの作品も見事に紡いでいます。わたしは子どもの頃から映画が大好きで、倍賞さんの作品も寅さん以外でも沢山観て来ました。デビュー作ではないが“下町の太陽”から大好きな女優さんで、他の女優さんとは明らかに違う庶民的で清楚な雰囲気を醸し出す唯一無二の俳優さんを男女を超えた大好きな存在になっています。年輪を重ね現在84歳との事ですが、失礼ですがそのお歳で主演を晴れる方などいるのか?と周りを見ても思い浮かばない。全然色褪せる事なく、むしろますます輝いている姿に出来うるならばこう言う生き方をと勝手に思ってしまう。何かの評論で倍賞さんの事で「私は毛皮とか宝石が似合わない女優」と語っていたと記されていました。自分のことをこんな風に言える彼女が、大好きです。それ以上に内面から放つ大きな光(愛)に溢れているそんな人(女優)さんでは無いでしょうか?つい最近観た“プラン75”、賠償さんの見事な演技に、人生の終わり方を本当に考えるようになりました。大先輩の人ですが、公私に渡りきっと素晴らしい生き方をしているのだろうと顔が語っています。何だか賠償さんのことばかり話は出てしまいます。自分にとって女優さんという感覚より、お姉ちゃんって感じが強く母にも繋がる存在です。 物語はいきなり柴又帝釈天の山門前から始まり、東京中を巡るたった1日珠玉の時間を描いています。言問橋や浅草、千住の街など私にも馴染みの深い風景が沢山スクリーンに浮かび上がりとても懐かしさを感じました。昭和のシーンも私の知っている原風景と重なり、まるで自分がそこにいるかのような錯覚を覚えました。そんな時代もあったなぁ~~なんて、妙に感傷的になってしまいます。そんな時代を乗り越えて来た人たちは、皆芯が強い気がします。どんなに苦しいことが目の前にあっても、めげない、挫けない、諦めないそんな力を持っていると思います。そんなことも含め、人生を見つめ直すきっかけになる作品では無いでしょうか?いろんな意味でファンタジーなお話でもありますが、とっても暖かい気持ちにしてくれる映画です。 タクシー運転手・宇佐美浩二役のキムタク事木村拓哉さんも言い方は変ですが、すっかり大人の役者さんになりとても真摯な芝居が賠償さんとの絆が結ばれたような深い味わいを感じる人となりを見せています。アイドル時代から高い評価を得ていましたが、今のほうが何百倍も輝いています。偉そうな言い方ですみません。ある意味嫉妬的な部分があっての一言です。二人は宮崎駿監督の“ハウルの動く城”で、声優として共演していますが、あの作品でも魂のこもった声の演技はわたしの胸に刺さり大切な映画の一本になっています。それにしてもその時も思った事ですが、賠償さんの声は若いです。艶があり歳を感じさせません。周りを固めた俳優さんたちも、山田組で緊張もあったかと思いますが、ちゃんと山田監督の思い描く人物像をしっかりと演じていたと確信します。すみれの若い頃を演じた蒼井優さんも、相変わらず良い芝居をしてくれます。一見チャラチャラして危ない女にも見えるが、芯の強い母親の気持ちが驚く結果を招く難しい役。幅のある役者さんだと改めて実感しました。 最後はやっぱり泣かされてしまいました。まんまと山田監督に転がされてしまったわたしですが、とても良い時間をもらい気持ちのいい涙を流すことが出来、感謝です。まだまだ私たちを楽しませてください。次回作を楽しみにしています。どうかお元気でお身体をご自愛ください。 #
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| 2025-11-28 00:00
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2025.11.20. 今年も後40日となり、年々1年という時間が早く感じられるそんな歳になりました。週一ペースで映画館に足を運んでいるわたしですが、いつかそれも出来なくなると思うと何か焦りさえ感じる毎日。今日紹介する作品は原作のある映画ですが、見終わった後すぐ原作を読みたくなりました。わたしには刺さった作品で、日常の中にある情景とその中で普通だが懸命に生きる人の姿が浮かび上がりとても親近感を覚えました。主人公2人の関係性がとても歯痒くもあり、大人になっても変わらない思いが素直に表現され胸がキュンとなりました。何でも言い合える二人の関係は、互いを思いやりそして大切にする、まるで愛の原点を見せられているようで、とても羨ましいと感じました。互いを苗字で呼び捨てする姿には、歳を重ねても変わらない絆のようなものを感じさせ可愛い中年って感じでした。これが同姓ならわかるのですが、異性でこの関係を作り上げるのは結構難しいと・・・。だから先ほど羨ましい関係と述べました。 さて作品の感想です。期待した通りの映画でした。単純に好きな作品です。気を衒った特別なテーマではありませんが、とても身近に感じる内容であるある感で溢れています。誰でも主人公とは行きませんが、多かれ少なかれ似たような場面を体験している様なシーンが沢山あり自身の経験がオーバーラップするそんな映画です。 いきなりですが主演女優の井川遥さんのファンです。好きな女優さんは沢山いて、結構浮気者ですがデビュー当時からその美しさに魅了され、某CM(ビールメーカー&化粧品)で観るたびいつもため息をつき眺めていました。縁あってビールの宣伝ポスターを手に入れた時はメチャクチャ嬉しかったのは今も覚えています。若者たちがアイドルに夢中になるのとは、ちょっと違うかも知れませんが、気持ちは一緒かも??? 物語は偶然再会を果たした、中学の同級生が昔の青春時代を思い出しながらまた親交を深めていくところから始まる。よくあるパターンなので、そこは普通です。男の名は青砥といい、女は須藤という。時を経て中年になり再会した二人だが、互いにさまざまな経験を踏み今は独身。決して裕福とは言えない生活を地道に生きる二人だが、この出会いで昔を取り戻していくかのような離れていた時間を埋めていく。ありそうでない、それともないようであるこんな物語は気がつくと、スクリーンの中にわたしたちを誘い込む。まるで自身が二人の気持ちになったように、心が揺れ動きなんとももどかしくもあり切ない。まさにため息の連続。いい歳して「何言っちゃてるの!」と言い聞かせるが、すっかりハマっちゃていました。主人公の二人が表面では言いたい事を言って思いの丈を吐き出すのだが、その裏で互いを思いやるやるせないほどの優しさが画面から溢れています。大人の恋は初恋とは違い、「酸いも甘い」も分かった上でのものなので相手を思う感情はどこまでも深い。そんな二人を演じた井川遥さんと堺雅人さんが素晴らしかったです。よく分かりませんが二人ともすっぴんに近いメイクで望んでいたのか、とてもリアルな感じが素直に伝わってきました。それでも井川さんは綺麗で、ほんとため息です。幸せ薄いヒロインですが、芯の強い女性を見事に演じていました。また、堺さんも幾つになってもピュアな気持ちが宿っている素直な中年男性を演じ、涙を誘います。周りを取り囲む芸達者な俳優さんたちも、しっかりと物語を支えていて居なくてはならない存在感をしっかり出していました。焼き鳥屋の大将役をやっていた塩見三省さん、いい味出しています。たまりません。 監督はTV出身の土井裕泰し。数々のヒットドラマを手がけてきた氏の作品は「愛していると言ってくれ」「青い鳥」「Beautiful Lifu」と数えきれない。昭和に人たちなら皆、お世話になったドラマたち。わたしは「青い鳥」の大ファンで今も録画したVHSが戸棚に詰まっています。映画界に進出しても勢いは止まらず「罪の声」「花束みたいな恋をした」などヒット作を連発。今もファンの期待に応え、心に寄り添う作品を産み続けています。初めにも言いましたが、日常を切り取った生活感に溢れた作品ですが、他人事とは感じられないそんな作品です。自分を振り返る時間をくれるような、そんな作品です。ぜひご覧あれ! P.S. 少年期(青砥と須藤)を演じた二人の若い俳優さん、坂元愛登君と一色香澄さんが初々しくてとても良かったです。若さってかけがえの無いものだってことを、素直に表現しています。最近見た「秒速5センチメートル」でも感じましたが十代の俳優さんたちが凄いです。今しかできない仕事ですが、役に対する入り込み熱量が見る側にひしひしと伝わる素晴らしい演技でした。きっとこれから出てくる俳優さんたちなのだろうと確信します。楽しみにしています。 最後に劇中のセリフを記します。「お前、あのとき何考えていたの?」「夢見たいなことだよ。夢見たいなことをね、ちょっと」。この言葉に込められた深い気持ちが、切なさをより深くします。 ※「平場」というタイトルの意味を調べたところ、いろんな分野で使われていることが解りましたが、この作品の場合は単純に普通(平凡)のことを際している様です。映画はその通り、私たちが暮らす日常にスポットを当てたそんな作品です。 #
by eddy-web
| 2025-11-23 00:00
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