よもやまシネマ316 “スプリット”
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2017.5.16

M.ナイト・シャマラン監督による、サスペンス・スリラー“スプリット”を鑑賞。シャマラン監督と言えば、ラストのどんでん返しが代名詞。大ヒットした“シックス・センス“が余りに衝撃だったため、映画ファンに強くそう思われてしまった感がある。確かに作品の傾向は、日常の中にある些細な不安や恐怖といったものを紡ぎ出し予想もつかない終着点に引っ張って行く。それゆえ期待感が増幅し、そのようなラストにならないとファンは満足せず「エ~ッ」ってことになる。大変なプレッシャーと言うか、イメージとは恐ろしいものです。監督自身は、意に介していないようですが・・・。ファンとは身勝手な生きものです。これだけは言えるのですが、期待させる監督って凄い事です。わたしもそのひとり。
さて、作品“スプリット”ですが、DID(解離性同一性障害)簡単に言うと多重人格の青年を主人公にしたサスペンス・スリラーである。このテーマを聞いただけで、わたしはもう期待感が絶頂に達します。というのも少し前、とあるTV番組で多重人格の少女を映し出し、その精神医学的な分析をしていたのを観たから・・・。医学界ではこの所見は賛否に大きく分れ、信憑性にかけるとの意見も多いと聞きます。その訳は、患者が何かから逃れるため、虚偽をし演じているとの考えである。本当か嘘かは置いといて、わたしはDIDをあると信じています。ちょっと違うかも知れませんが、いま流行っているルーティーン(決まった手順)は、自分のい集中力を高めるために行う儀式。自分の中にある、最高なものを引き出すためのおまじないである。わたしにもある。これって例えは違うが似ていませんか?ということでわたしは賛成派(認める)。主人公の多重人格青年を演じるジェームズ・マカヴォイが、見事に期待に答え怪演しています。ひとりで23人+1人(登場するのは数名)の人格に変わるさまは凄い迫力です。子どもから大人、そして女性を素(容姿)のまま演じます。目や仕草、そして物言いなどを拓実に使い分け観る側を震えあがらせます。最後の人格、24番目ビィーストはちょっと飛躍すぎかも???でも、そこがシャマラン監督らしさではと思う。もうひとり重要な役で登場しているのが、主人公に拉致監禁される女子高生ケイシー(アニヤ・テイラー=ジョイ)。お人形さんのように整った(無表情)顔立ちは、なにか内側に秘めた感が強く存在感抜群。その存在は、物語に深みを与え質を高めております。体当たりの演技で観客をハラハラ・ドキドキさせてくれます。まだ新人さんですが、Xメンシリーズのスピン・オフ映画への出演が決まっているそうです。期待しましょう。
評価をまとめると、わたしは○。シャマラン監督らしさが、久しぶりに戻ってきましたと言ったところ。“アフター・アース“では、これ本当にシャマランと言った感じでしたが、“ヴィジット”でその流れを取り戻しそしてこの作品です。“シックス・センス“はなかなか超えられないかも知れませんが、ファンはその世界観を多いに待ち望んでいます。これからもわたしたちをハラハラ・ドキドキさせてください。
ラストにブルース・ウィルス(アンブレイカブルのダン役)がちらっと登場し、次回作の匂いを残すのだが、さてガラス男との闘いはいかに・・・。
※この作品は映画を鑑賞するというより、精神医学の学習でもしているかのようでハマってしまったわたし。ひとは、違ったもの(ひと)に距離をつくる。そこには何がしの原因が存在し、その違った中に思いもよらない力(エネルギー)が存在することを改めて実感しました。だれにでもあるとわたしは感じます。
P.S. 精神科医の女医さんを演じたベティ・バックリーさん、お医者さんなのに怖かったです。すごい存在感でした。スリラー映画の金字塔"サイコ”のおばあさんを思い出しました。ヒッチコックはやっぱ最高ですね!シャマラン監督もリスペクトしているそうです。わたしも同じく!!

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# by eddy-web | 2017-05-18 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ315 “ショーシャンクの空に”午前十時の映画祭
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2017.5.12

またまた午前十時の映画祭にやって来ました。今日で最後の上映となる“ショーシャンクの空に”、駆け込みセーフ。この作品もDVDでは観たのだが、もう一度スクリーンを通し感動をと出かけた。午前十時の映画祭は2度目ですが、はまりそうでコワイ。名作と呼ばれる作品は、それだけの価値があると改めて実感するひととき。
“ショーシャンクの空に”は、1994年公開の作品で、もう23年もの刻がたっている。スティーブン・キングの傑作「刑務所のリタ・ヘイワース」をフランク・ダラボンが初監督した作品。その年のアカデミー賞7部門にノミネートされ話題になった。スティーブン・キングと言えばモダン・ホラーの第一人者。モダンが前につくところが、他の作家とはちがうところ・・・。ただ怖がらせる内容とは異なる、独特の世界観で日常におこる些細な恐怖感を見事に描写し読者を震わせる。わたしも大好きな作家さんです。彼の凄さはホラーに留まらない、ふり幅の凄さにある。繊細で緻密な描写で日常の中の「ちょっとした不思議」を見事に紡ぎ出す才能はピカいち。例えばスタンド・バイ・ミーやグリーン・マイルなどは誰もが知る名作。ホラー作品もキャリーにはじまり、シャイニング、デッド・ゾーン、ペット・セメタリー、ミザリーとあげたら切りがない。そのほとんどが映画化され、高く評価されている。映像化するには、最高の原石であることはみな解っているのだろう。原作は別にしても、映画化されたほとんどの作品をわたしは観ている大のキングファンである。どんな監督が創ったにしても、キングの名を観た瞬間に絶対に観るというスイッチがONに入る。
さて、“ショーシャンクの空に”、何度観ても感動するのは名作たる所以。無実の罪で終身刑を言い渡された男の、絶望の淵から這い上がる希望の物語。刑務所を舞台にした作品は以外と多い。キングの名作“グリーン・マイル”もそのひとつ。キング作品ではないがわたしの一押し映画に“ミッドナイト・エクスプレス”がある。これもお薦めの作品です。
アンディ役のティム・ロビンスが、繊細だが強い信念を持つ男を見事に演じて共感を呼ぶ。もうひとりの主人公と言っていいのが、いまや名優の名をほしいままにしているレッド役のモーガン・フリーマン。この作品でも、アンディにそっと寄り添う投獄員を演じこころに沁みる。ラストシーンに続く、約束の大木の根元ある石の下で見つけたアンディから手紙。メッセージを読んだ時の希望に満ちた表情は、涙を誘います。
最後にアンディの名言をひとつ。「頑張って生きるか、頑張って死ぬかだ・・・。」どんな状況であれ、希望を忘れないことだという強いメッセージが込められています。ラストの紺碧の海の色、一生忘れません。
P.S. 独房に飾られた女優さんのポスターが印象に残ります。はじめは「リタ・ヘイワース」。次が「マリリン・モンロー」。ここまではアリ線。最後の「ラクウェル・ウエルチ」を持って来るあたりが溜まりません。(微笑)。わたしも中学生の多感な頃にお世話になりました。いまでもブロマイド沢山持っています。ワイルドな女優さんですが、「ミクロの決死圏」では知的な部分を覗かせています。これもSFの名作です。
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# by eddy-web | 2017-05-12 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ314 “ワイルド・スピード/アイスブレイク”
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2017.5.10

シリーズ作品は数多く、いまや定番とも言えるハリウッド。その中でも群を抜いて人気を誇るカーアクション映画“ワイルド・スピード”を鑑賞。今回で8作目を迎えた作品は、前作をさらに上回るスケールの演出で最後の最後までワクワクドキドキさせてくれます。前作でも度肝を抜くアクションの連続で、スカッとさせてくれたのは記憶に新しい。公開前にTVで前作「SKY MISSION」を放映し、興奮が再び蘇ったばかり。その作品をも上回る今作品は、ハリウッドならではの乗りの良さでグイグイと画面に引っ張り込み釘付けにする。
ファミリーと呼ばれる登場人物たちと適役は、ひとりでも充分作品を撮れる俳優さんばかり・・・。ある意味贅沢な作品である。その上究極のカーアクションを追求した演出は、見応え充分。スーパーカーをいとも簡単にぶち壊すシーンは、ただただ溜め息。もったいないと思うのはわたしだけでしょうか?ラテンミュージックをバックにキューバのカーレースで始まり、ニューヨーク、ロシアと世界を駆け巡る物語はお腹いっぱいになる超娯楽作品。ドミニクを演じるヴィン・ディーゼルは、相変わらずタフな男を演じカッコイイし、ファミリーのメンバーも個性豊かに存在感を遺憾なく発揮している。中盤で見せるドミニクの涙は以外だったが、グッときます。また今回は前作で仇敵を演じたジェイソン・ステイサムが、美味しい役でドラマを盛りあげる。このシリーズは男たちの友情とチームワークが軸の話だが、出てくる女たちもみなカッコイイ。レティ演じるミシェル・ロドリゲスは、もはや欠かせない存在。そこに今回割って入ってくるのがアカデミー賞女優のシャーリーズ・セロン。適のボスで天才ハッカー役の悪女(冷酷無比)を演じ、物語りに深みを加わえている。クールビューティな徹底した悪は、完全にファミリーを飲み込んでしまう。何をやっても美人は徳です。“マッド・マックス”の女戦士もカッコ良かったですが、今回も言うことなし。美しすぎることは、それだけでもう罪。物語では負けても、存在感では勝ち。次回作でどんな役に挑むのか楽しみです。こんなやりたい放題の作品を創り続けると、次回作品にかかるプレッシャーは大変だろう。でもファンは勝手で、その上をもっと期待しています。
ラストのエンドロールで、「カーアクションはプロたちがやっているので、みなさんは決してまねをしないように・・・。」だって、する訳いや出来るわけ無いだろう。(笑い)
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# by eddy-web | 2017-05-11 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ313 “無限の住人”
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2017.5.2

キムタクの主演作“無限の住人”を鑑賞。監督はコメディからバラエティ、そしてホラーと幅広いジャンルを手掛ける三池崇史氏。これだけ幅のあるテーマで作品を撮る監督は珍しいかも知れない。ある意味娯楽に徹っして観るが側を楽しませるそんなひとではないでしょうか?2010年制作の“十三人の刺客”は大好きな作品のひとつ。最近の日本映画は外国作品にも負けないクオリティの高さで、特にチャンバラ(時代劇)は、目を見張るものがある。近年では“るろうに剣心”がわたしの大のお気に入り。
さて今回の“無限の住人”は、キムタク(木村拓哉)を起用しての話題作。原作は最近多い漫画である。わたしは読んだ事の無い作品なので、先入観なく映画に挑むことが出来ました。SMAPの解散ですっかりケチのついた感がある彼だが、大の大人が考えたあげく出した結論にとやかく言う権利などだれにも無い。SMAPはSMAP、キムタクはキムタクなのです。山田監督の“武士の一分”以来の時代劇出演だが、あの時とは全然ちがうキャラ設定の上、娯楽性を前面に出した作品にまさに全力投球。ド派手な演出と、痛快なアクションシーンの連続で息つく暇さえ与えない。次から次へと現れる敵の濃いキャラたち。三池監督の手腕が炸裂と言ったエンターテイメント時代劇になっている。個人的には時代劇というよりは、チャンバラ映画と呼びたい。登場キャラたちの個性を派手に演出する、衣装・メイク・使用武器など男子にはたまりません。不死というキムタク演じる剣客万次が、その身の上に抱える運命の中で、悲哀を漂わせながら物語に深みを持たせている。荒唐無稽な話だが、個性と個性のぶつかり合いはラストまで大いに楽しませてくれる。出演者たちがみな役を楽しんでいるかのようで、生き生きしている感じがするのはわたしだけでしょうか?PG12指定されているので、女性には覚悟して観てほしい。手が飛ぶ、足が落ちる、身体が真っ二つなんてのが、怒濤のように押し寄せてきます。殺陣の派手さは“十三人の刺客”を遙かに上回り見事です。
この作品を観て思ったのは、どんな役でもキムタクはやっぱりキムタクの何者でも無いというところ。いろいろ意見もありますがカッコイイです。戸田恵梨香さん演じた女剣士が、屈強な男たちに混じり存在感をひときわ出していました。三節棍まがいの武器にも、惹かれるものがありましたが、なにより細身の身体で良く頑張ったという印象です。NHK連ドラやCMでおなじみの、杉咲花ちゃんが気丈なところとか弱いところを交互に魅せ、今後が大いに楽しみ。殺伐とした物語の中で、ユーモアを醸しだしのどを潤してくれてます。“湯を沸かすほどの熱い愛”での日本アカデミー賞受賞は、正しい評価だと観て納得。これからも応援いたします。
三池監督の次回作は、“ジョジョの奇妙な冒険”の実写版。原作の大ファンなので期待していますが、“テラフォーマーズ”のようにだけはならないことを祈っております。
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# by eddy-web | 2017-05-07 00:00 | ひとこと・ひとごと・ひとりごと | Comments(0)
よもやまシネマ312 “アメリ”午前十時の映画祭
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2017.4.28

映画は基本劇場で観るのがモットーのわたし。TVで観るなんてまずしません。時間とお金を掛け制作された作品を、ゴロゴロしながらなんてもってのほか・・・。まっそうは言っても事情によりやむをえずの時だけ許します。みなさまはご自由ですので、聞き流してください。
はじめて午前十時の映画祭に行って来ました。朝から映画なんて随分優雅じゃない!なんて思わないでください。言い訳に聴こえるでしょうが、過去の名作をスクリーンで観たいというわたしのハートにリンクしてしまいました。まえまえから気持はあったのですが、さすがに真っ昼間の映画鑑賞は気が引け押さえておりました。でも今回は衝動を抑えきれず劇場へ・・・。
鑑賞した作品は“アメリ”。2001年に公開され話題になったフランス映画です。DVDでは観たのですが、やっぱりスクリーンで観ると感動もひとしお。体感温度もぜんぜん違います。改めて何ともいえない夢心地の世界に酔いしれました。この種の作品はきっと好き嫌いがはっきり別れる事でしょう。わたしは大好きです。とても不思議な映画です。こころに沁みたり、感情に刺激を受けたりとかの感動ではなく、説明不可能な感受性の迸りみたいなものが伝わる感じです。これは見る側が何か感じれば、それだけでいいそんな作品ではないでしょうか。でも見終わるととても幸せな気分になれる映画です。どちらかというと女子向けで、それもどちらかと言えば無邪気な天然系のひと向けです。そんな子は少ないでしょうが、いると信じております。あと、オタク系のひともきっとはまります。
15年以上経っても色あせない映像美はフランスの匂いに満ち溢れ、一度は行ってみたいと思わせます。出て来るひとたちはちょっと変わっている人ばかりですが、そんなに悪いひともいないし結構身近にいそうな人ばかり・・・。ちょっと滑稽で憎めないひとたち。これはフランス映画だから表現しうる世界観です。監督のジャン=ピエール・ジュネはこの作品で名監督の名を不動にしたと思われます。同時に主人公アメリを演じたオドレイ・トトゥもこの作品で世界的に有名になりました。この作品のインパクトが凄過ぎて、他の出演作品がちょっと薄味に感じてしまうのですが、別に彼女のせいではありません。でもアメリ可愛いです。彼女現在40歳と聞いてます。これからどんな役を演じていくのかが楽しみなひとです。アメリカ映画は極力さけ、出来ればフランスで活躍してくれる事を勝手ですがお願いしたい。沢山オタクを刺激するスチエーションが用意されてますが、これを観てはじめちゃうひともいるかも・・・。ポスターのキャッチは「幸せになる」。幸せな気持になれるかは自分で確かめてみましょう。
※部屋の中に飾られた可愛い絵(不思議な動物)はミヒャエル・ゾーヴァの作品。この色使いや世界観はまさにアメリ。よくぞここに眼を付けたと監督のセンスに感動です。

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# by eddy-web | 2017-04-28 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
音を楽しむ、無限の可能性・・・。


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●Switch音-11 2CELLOS
2013年にDocomoのCMで起用され、アッと言う間に日本中を席巻したチェロによるデュオ2CELLOS。二人は2本のチェロだけでミケル・ジャクソンの「Smooth Criminal」を演奏した映像をYou Tubeで公開し発掘されたアーティスト。世界には無限の才能で溢れている事を、彼らをみていると思います。アップテンポの曲が彼らの持ち味ですが、静かな曲も痺れます。


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# by eddy-web | 2017-04-21 16:45 | Switch音(音楽の話) | Comments(0)
よもやまシネマ311 “ライオン”/25年目のただいま
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2017.4.17

人のぬくもりが沁みて来る、お薦めの作品に出会いました。実話をもとに創られたこの作品は、やさしさが画面から溢れ出し絆の強さがどんな困難も乗り越え奇跡を生むことを教えてくれます。そして母性の強さが支える深い愛を、わたしたちは目の当たりにします。涙が止まらない映画は、久しぶりにこころの汚れを洗い流し優しい気持ちにしてくれました。今年度のアカデミー賞にもノミネートされた作品は、間違いなく期待を裏切りません。こんな事が本当にあるのかという驚きは、ひとが持つこころの優しさと強さが奇跡を起すということを証明してくれます。
25年間迷子だった青年の自分探しの旅は、主人公サルーの少年時代と青年時代を二部構成的に創られた作品。前半は5歳の子ども目線で画面構成され、小さなこころの中に溢れ出る不安を見事に描き観る側の胸を締め付けます。また後半の青年時代は手に入れた安息の中、ず~っと押さえてきた家族への思いに悩む姿が写し出され、生きていることの意味を問いかけてきます。
この作品の本当の凄さは、単に奇跡を描いたお涙頂戴ではないところ。養子縁組という制度にメスを入れ、親子が抱えるそれぞれの葛藤がきめ細やかに描かれている点です。サルーの義兄弟(養子)マントッシュの存在もこの物語に深みを増していることはご覧いただければ理解できることでしょう。実話の持つリアルなテーマがベースになり真実の愛とはをわたしたちに問いかけてきます。ちょっと視点はちがいますが以前観た“チョコレートドーナツ”という作品を思い出しました。簡単ではない難しいテーマですが、世界が揺らいでいる今だからこそ考えなければいけない問題なのかも知れません。
育ての母親スーを演じたニコール・キッドマンの慈愛に満ちた演技に圧倒されます。彼女は実生活においても養子をふたり育てていると知りました。きっとその事実がスーに重なり、強い母性を見せてくれたのでしょう?熟年期に入りますます輝きを放っています。主人公サルーを演じたデヴ・パテルも繊細な感情を見事に演じ涙を誘います。少年期を演じたサニー・パワール(5歳)くんは、画面に映っているだけで愛しくなる。澄んだ瞳と無垢な演技はたまりません。数千人のオーディションで選ばれた原石と、監督がコメントしています。大好きなルーニ・マーラが恋人ルーシーを演じているところも、個人的には嬉しいキャスティング。地味な役ですがしっかりと脇を固めています。
久しぶりに思いっきり泣ける映画でした。アカデミー賞は掴み損ねたようですが、わたしはの中にはしっかりとメッセージを残してくれました。少年時代の俯瞰や引いた映像の描写はとても美しく印象的。そのかすかに残る心象風景が、Google Earthによるテクノロジー操作で自分探しに繋がった事実と奇跡に拍手です。ラスト近くで義理の母スーがサルーに言った「ず~っと旅をしていたのね」と言う言葉はググッと響きます。伝えきれないほどいっぱいいいところがあるので、自分の目でどうか確かめてください。“ライオン”と言うタイトルの謎も、ラストに解かれます。ぜひ、劇場へ。

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# by eddy-web | 2017-04-18 17:52 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
よもやまシネマ310  “グレート・ウォール”
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2017.4.14

チャン・イーモウ監督が手がけた、アクションエンターティメント作品“グレート・ウォール”を鑑賞。中国はもちろん世界屈指の名監督がハリウッドと組んで創り上げた作品は、いまだ謎の多い世界的建造物をテーマにしたスペクタクル巨編。
イーモウ監督と言えば振り幅が広く、地味なテーマで庶民の生活をヒューマンに表現したかと思えば、豪華絢爛の様式美を贅沢に使い中国の歴史を紐解いたりと、その巧みな表現は世界でも高く評価されています。個人的には、地味な作品の方が好みなわたし。いちばん好きな作品はと言えば“初恋のきた道”。この作品でチャン・ツィイーの大ファンになりました。他にも佳作ばかりで、はずれはほとんど見当たりません。ベルリン・カンヌ・ヴェネツィアなど名だたる映画賞をすべて手にしていることをみれば、その評価は実証済み。記憶に新しいのは、北京オリンピックの開会式・閉会式の演出を担当し、CGを駆使したその表現は世界をあっと驚かせ忘れられないものとなりました。
監督作品の中に武侠作品がありますが、今回の“グレート・ウォール”はそのテイストをベースに、モンスターとひととの戦いを万里の長城を舞台にど派手に描いた超娯楽作品。監督がいつも拘る美術や衣装など、それだけでも充分堪能できます。物語は奇想天外、荒唐無稽のお話ですが、いまだ謎多きその建造物をモチーフにした発想は少年のこころをくすぐります。マッド・デイモンというハリウッドスターを招いての展開は、商業的な臭いもしますが面白ければ観客は文句ありません。“HERO”の持つ義侠の世界は健在で、きっと日本人のハートに響くことは間違いありません。わたしは大好きです。時代を表す武具や武器にも強くひかれるのは、わたしが変わり者だから???敵を迎え撃つ軍隊の5つに色分けされた、甲冑は格好良くまた、頂上に仕掛けられた戦闘用の仕組みなど男の子たちにはたまりません。そしてジン・ティエン(景胡)演じた鶴軍女司令官リン・メイが、凜としていてほんと格好良かったです。歌手でもあり中国では若手の注目株だそうです。“キングコング”にも出演していましたが、日本でもブレイクしそう・・・。歴史建造物にスポットを当てた監督の豊かな独創性と、ハリウッドの技術力が加わったスペクタルアクション映画は王道の娯楽作品にしあがりました。3Dで観るならこう言う作品を選びましょう。

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# by eddy-web | 2017-04-15 00:00 | よもやまCINEMA(映画の話) | Comments(0)
偶然耳にした、彼女の歌声。


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●Switch音-10
とある番組で偶然耳にした、彼女の歌声。早速検索し見つけた彼女、その名はダイアナ・クラール。カナダ出身の女性JAZZピアニスト兼歌手。バラード曲を紹介でしていたのだが、聞いた瞬間電気のようなものが全身を走り抜けた。ジャズと言えばピアノが好きで、いまでも200枚くらいのレコードを持っている。中でもキース・ジャレットのファンで、たまに針を置く。歌はあまり聞かないが、唯一好きなのがチェット・ベイカー。最近ではやはりノラ・ジョーンズってところ。ファンの方には失礼ですが、まだまだ世界は広く素晴らしいひとが沢山いることをあらためて知りました。心地よいその歌声が、毛細管現象のように沁みて来ます。どうぞお聞きください。
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# by eddy-web | 2017-04-13 00:00 | Switch音(音楽の話) | Comments(0)
真央ちゃん、ありがとう!!
e0120614_1611416.jpgフィギュアの星、浅田選手が今日引退会見をしました。掛けたい言葉は数えきれないほどありますが、どんな言葉も彼女の大きさにはほど遠く・・・。どんなひとにも、現役を終える時がやってくる。その時は、そのひとしか決められない。
会見の中、「良い時も、悪い時もファンに支えられ来たので、こころから感謝します。」との言葉がありました。この言葉はそのまま、彼女に返したいと思うのはわたしだけではないでしょう。どれだけ多くのひとが勇気をもらったことか。ソチオリンピックのフリー演技は、生涯こころに残る宝物になりました。どの大会の素晴らしい演技よりも・・・。
こころから“ありがとう”を贈ります。
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# by eddy-web | 2017-04-12 00:00 | ひとこと・ひとごと・ひとりごと | Comments(0)



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